なぜ「欲しい株」ほど買わずに待つのか…投資歴28年の“億り人”がSNSで見つけた銘柄を買う「絶好のタイミング」
本稿で紹介している個別銘柄:平田機工(6258)、三精テクノロジーズ(6357)、南総通運(9034)、住友商事(8053)、ニレコ(6863)
SNSをきっかけに、これまで知らなかった銘柄を見つける。いまや、そんな情報収集は個人投資家にとって珍しいものではない。
ただ、タイムラインで話題になっているからといって、その銘柄が本当に割安なのか、今の株価で買ってよいのかは別の話だ。結局のところ、最後は自分で企業の中身を確かめなければならない。
投資歴30年超、資産2億円を築いた個人投資家・なごちょう氏も、Xを銘柄探しに活用している。
気になる企業を見つけると、有価証券報告書や決算資料を読み、PERやPBR、配当利回りまで確認する。その作業を本人は「就活の企業研究に近い」と話す。
では、SNSで見つけた銘柄を買うまでに何を見ているのか。なごちょう氏に、情報収集から銘柄選定、売却判断までの流れを伺った。インタビュー連載全3回の第2回。
決算が集中する時期にみる「TDnet」
ーー普段は、どうやって投資先を探していますか。
大きく分けると二つですね。ニュースサイトや証券会社の情報から自分で気になる会社を見つけるパターンと、人から聞いたり、Xで名前を見かけたりして知るパターンです。
ーー情報収集なら、ニュースサイトだけでも十分では。
Xも結構見ています。普段のニュースだけだと、どうしても情報の範囲が決まってくるんです。
Xには、自分なら検索しなかったニュースや、知らなかった企業の話が流れてくる。「こんな会社があったのか」と気づくきっかけとしては、とても便利ですよ。
ーーただ、SNSの情報は鵜呑みにできない面もありますよね。
そうなんです。正しい情報もあれば、間違った情報やデマも流れてきます。
なので、最後に頼るのは企業が自ら出している一次情報。普段から「TDnet(※)」を見ていて、決算が集中する時期はいろいろな企業の開示を確認しています。
※東京証券取引所が運営する適時開示情報伝達システム
ニュースやSNSは要約の過程で細かい部分が抜けたり、反映まで時間がかかったりしますから、気になる材料があれば元の開示までさかのぼる。
自分と同じ考えの人ばかりを見ないようにもしています。強気な人と弱気な人、両方の投稿を読むと「見落としている材料はないか」と考えられる。情報の量を増やすより、一つの見方に偏らないことのほうが大切だと思います。