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東大理一・理二と旧帝大医学部の難易度が「逆転」した決定的理由…人気塾経営者「実は今、ここ20〜30年で一番医学部に入りやすい時期」

(c) AdobeStock

 「親世代の常識で受験を語ると、子どもを不幸にする」――そんな厳しい現実を突きつけ、激変する難関大学・医学部受験の実態を浮き彫りにする人物がいる。学習塾を運営し、最前線で受験生を指導する新宮竹虎氏だ。同氏は、SNSの普及や早期教育の過熱が進んだ今こそ、過去の常識を捨てて最新のトレンドを掴むことが不可欠だと語る。

 本稿では、情報化社会におけるトップティア層の志望校選びから、定員増減のカラクリまで、新宮氏が徹底解説。東大と医学部の難易度逆転の裏側から、祖父母の資金力がモノを言う「都会の私立医学部」の激戦まで、現代の受験戦争を勝ち抜くためのロードマップを余すところなく語っていただいた。短期連載全2回の第1回。

 みんかぶプレミアム特集「中学受験・大学受験の新トレンド」第3回。

目次

親世代とは真逆。東大理一・理二と医学部の難易度が「逆転」した理由

 20年前、30年前の親世代の感覚だと、理系といえば医学部の人気が圧倒的に高かったはずです。もちろん東大も人気でしたが、理科一類(理一)や理科二類(理二)は今ほどの難易度ではありませんでした。トップの進学校の生徒たちは、明確な目標というよりも「成績がいいから、一番難しい旧帝大の医学部を受ける」というのが正直なところでした。

 しかし、実は今、医学部と東大の人気は完全に逆転しています。優秀な生徒は東大を受けるようになり、20〜30年前と比べると相対的に医学部の方が易しくなっているのです。

 私の母校でもあるラ・サール高校には週テストがあり、その1年間の平均点で合否の目安がかなり正確にわかるのですが、昔は旧大医学部が70点、東大が60点と言われていたのが、今では旧大医学部が60点弱に対し、東大理一・理二は61点〜62点が必要だと言われています。

情報ブームとSNSが作り出す「東大=かっこいい」の風潮

 このトレンドが明確に変わってきたと私が感じたのは、約6年前からです。情報系の学部が人気になり始め、医学部志望から情報志望へとシフトする生徒が現れ始めました。

 それに拍車をかけているのが、X(旧Twitter)やYouTubeなどのSNSの存在です。中堅層はYouTubeやTikTokを見ていますが、勉強ができる上位層の高校生ほどXを使っており、「東大と医学部、どちらが難しいか」といった論争の主戦場になっています。そこで「東大の方が難しい」という声があると、「東大に行った方がかっこいい」というブランドイメージが一気に強まっていきました。3、4年前までは「東大より医学部の方が難しい」と言う親世代と高校生の間で攻防がありましたが、今では完全に「東大の方が難しい」という風潮が広まっています。

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この記事の著者
新宮竹虎

大学入学資格検定(現高卒認定)合格 (高校中退)。信州大学医学部医学科。東京大学文科二類進学 (東大模試にて1位を獲得)。東京大学経済学部卒業。卒業後、テレビ局プロデューサーを経て、桜凛進学塾を開校。高校入学後から学年最下位が続いた為、悩みぬいた末に高校中退を決意。中退から1年後、一念発起し大学入学資格検定に合格後、独自の勉強法で信州大学医学部医学科に入学。 さらにその後、半年の受験勉強を経て東京大学文科二類に合格し、東京大学経済学部に進学する。『学年ビリから東大・医学部・早慶に合格する法』(エール出版)、『考え抜く力が身につく!天才くらぶチャレペー1総合編』、『考え方が身につく!天才くらぶチャレペー2 [数]編』(実務教育出版)などの著書がある。

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