年間配当900万円を誇る専業投資家が語る、投資初心者が陥りがちな最大の罠…なぜ配当や優待中心の投資スタイルに辿り着いたのか
「株式投資で成功するには、チャートに張り付く精神力や緻密な分析が必要だ」――そんな常識を、独自の「コレクション投資」で覆した人物がいる。専業投資家のペリカン氏だ。同氏は、投資歴27年の経験を経て、現在は約500銘柄を保有。2026年の受取配当金見込みは900万円に達するという。
本稿では、短期売買の焦燥から解放され、着実に資産を築くための「高配当・優待株」戦略を同氏が徹底解説。ITバブルの狂乱やリーマンショックの絶望を乗り越え、なぜ「配当金を育てる」というスタイルに辿り着いたのか。初心者がまず目指すべき「種銭500万円」の壁から、銘柄選びの極意まで、そのロードマップを余すところなく語っていただいた。短期連載全3回の第1回。
みんかぶプレミアム連載「株式投資で億り人に」
目次
投資は「管理」ではなく「コレクション」
私は現在、専業投資家として活動していますが、毎日デイトレードをしたり、常に株価チャートを追いかけたりしているわけではありません。一言で言えば、「株をコレクションしている」状態に近いです。保有銘柄数は現在、約500銘柄にのぼります。
高配当株や株主優待のある銘柄を中心に、一生持ち続けてもいいと思えるような会社を少しずつ買い足していく。そうして集めた銘柄が、今の株高局面では含み益となって私を支えてくれています。決算が悪くて多少株価が下がっても、「含み益バリア」があるおかげで、精神的に動揺することはありません。しかし、最初からこのような穏やかな投資ができていたわけではありませんでした。
成功体験という名の「罠」
私の投資の原点は1990年代後半、外貨預金でした。新聞で「ドルの金利が6〜7%」という広告を見て、シティバンクの門を叩いたのが最初です。時価(資産)が変動し、増えたり減ったりすることで投資というものに初めて触れ、それで興味を持ったのがはじまりです。
最初に手を出した株は、当時日本に上陸したばかりのイートレード証券(現SBI証券)のIPO銘柄、ソフトバンク・テクノロジー(現SBテクノロジー)でした。当時はITバブルの真っ只中。当選した株が初日に10倍ほどに跳ね上がり、数百万円の投資があっという間に数千万円という額になりました。
買えば増えるという状況でした。しかし、バブルは文字通り弾けます。大怪我こそしませんでしたが、「自分は投資の才能がある」という勘違いは、その後の苦難の序章に過ぎませんでした。