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「決算直前の仕込みは、ほぼギャンブル」資産10億円投資家の“買わない株・売らない株”

(c) AdobeStock

本稿で紹介している個別銘柄:霞ヶ関キャピタル(3498)、アーネストワン(8895)、やフージャースホールディングス(3284)

 ニュースやSNSで話題になった株へ飛びつき、高値をつかむ。株価が下がれば、「いつか元に戻るはず」と手放せなくなる…。乱高下する相場では、多くの個人投資家がこうした失敗を繰り返している。

 そんななか、「底値で買う必要も、天井で売る必要もありません。買った理由が崩れたら売る。それだけです」と話すのは、元手200万円から資産10億円を築いたベテラン投資家・DAIBOUCHOU氏だ。

 ライブドアショックやリーマン・ショックでは、資産を大きく減らしたこともある。それでも市場から退場せず、現在まで投資を続けてこられたのは、相場を当て続けたからではないという。

 では、どこで買い、何をきっかけに売るのか。今回は、DAIBOUCHOU氏が資産を守りながら増やしてきた“買い時・売り時”のマイルールを伺った。インタビュー連載全2回の第1回。

目次

最も危険なギャンブル

ーー好決算を期待して発表直前に株を仕込む「決算跨ぎ」を狙う人も多いです。エントリーのタイミングとしてはいかがですか。

 原則として、決算発表をまたぐタイミングでの購入は避けるべきです。決算発表の直前に株を買う行為は、最も危険なギャンブルになり得ます。

 仮に素晴らしい決算が出たとしても、市場がすでにそれを織り込んでいれば、発表直後に猛烈な投げ売りが起きて急落するケースが頻繁に起こるからです。

 理想的な購入タイミングは、良い決算が出たのを確認した「後」にあります。

 好決算を受けて「次の四半期もさらによさそうだ」との期待が市場に生まれ、その期待による株価上昇分を狙いに行くのが堅実な方法です。

 例外として、霞ヶ関キャピタル(3498)の決算を跨いで勝負したことはあります。同社は第3四半期の決算が非常によく、過去にも本決算に合わせて好材料を出していた傾向がありました。

 さらに中期経営計画の上方修正も見込めたため、決算プレーに踏み切りました。これは過去のIR発表の傾向や市場の期待形成を分析した結果です。

 明確な根拠と過去の実績への信頼がない限り、決算跨ぎは推奨しません。

安い株には、“安いまま”の理由がある

ーーリスクを避けるため、高配当株やPBR1倍割れの割安なバリュー株を狙って長期保有するのが手堅いとよく言われますが…。

 確かに配当利回り3〜4%の銘柄は魅力的ですが、株価が安いだけの銘柄を買って放置するのは危険です。

 PBRやPERが極端に低いまま放置されている「万年割安株」には、業績の成長性が乏しかったり、経営に何らかの問題があるケースが少なくありません。

 なので仮に配当利回りが4%以上あっても、企業の成長性が薄ければ私は売却の対象にします。割安株を狙うなら、「なぜその株が今後上がるのか」を自分の言葉で説明できることが大前提です。

 事業内容が自分で理解でき、業績がしっかりと成長しており、1〜2年後に事業がさらに伸びている見込みがあるかを確認します。企業のIR資料や中期経営計画を読み込み、具体的な成長シナリオが描けるかが重要です。

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この記事の著者
DAIBOUCHOU

2004年から専業投資家。トレードより保有で儲けるタイプ。不動産株の集中投資&信用取引で大儲けし、最近は現物不動産投資と割安成長株の超分散投資を行う。企業成長力に対して評価不足の中小型割安成長株に投資する。 著書:「DAIBOUCHOU式 新・サイクル投資法」宝島社。 ツイッターアカウント:DAIBOUCHO@DAIBOUCHOU

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