10億投資家・DAIBOUCHOU氏の投資スタイル…投資初心者へのアドバイス「感情的にならないこと」「相場に長く居続けること」
「投資で勝つには、常に相場に張り付き、最新の情報を追い続けなければならない」――そんなイメージを持つ人は多いかもしれない。しかし、2000年の株式投資スタートから数々の暴落を乗り越え、専業投資家として確固たる地位を築き上げた人物がいる。
DAIBOUCHOU氏だ。同氏は、負けないことを徹底した「資産バリュー株」への投資からスタートし、現在では最新のAIを駆使した企業分析まで柔軟に取り入れながら、市場で生き残るための独自の哲学を持っている。
本稿では、同氏の投資初心者へのアドバイスや、自身の投資スタイルなどについて、ご本人の言葉で語っていただいた。全3回の第2回。
みんかぶプレミアム連載「株式投資で億り人に」
目次
10億投資家から投資初心者へのアドバイス
これから投資を始める初心者の方へアドバイスを送るとすれば、とにかく「感情的にならないこと」と「相場に長く居続けること」です。
正直なところ、今年のような相場では、思いつきで話題の株を買っている初心者の方が、我々のような疑り深い古参の投資家よりも上手く利益を出しているかもしれません。しかし、長く投資の世界に居続ければ、自分が儲かるチャンスは必ず回ってきます。それぞれの売買の後にしっかりと分析と反省を行い、経験値を蓄積していくことが大切です。
初心者が失敗して退場する典型的なパターンは、暴落に巻き込まれてパニックになり、大底で売ってしまって「もう二度と株なんてやらない」と諦めてしまうことです。暴落による苦労は誰もが避けたいものですが、「暴落に耐えることこそが、株の利益を得るための“我慢料”」だと割り切る覚悟が必要です。
例えば、株で100万円儲かったとしても、それを全て使って良いお金だと考えるのではなく、「これから100万円分の下落を食らっても、プラマイゼロに戻るだけだ」という気持ちで、暴落のための蓄え(バッファー)として心に留めておくことが大切です。メンタルをやられて退場となるような致命傷さえ避ければ、投資はずっと続けられますから。
下落相場で心を支えてくれるもの
2000年から投資を続けてきて、きつかった経験は数え切れません。2005年までは絶好調でしたが、ライブドアショックからリーマンショックにかけての小型成長株の下落は厳しかったですし、東日本大震災やコロナ禍でのロックダウンも経験しました。最近でも、AI関連株ばかりが上がって自分の持つ小型株が全然上がらないなど、常に何かしらの問題や悩みを抱えています。それでも心穏やかに投資を続けられるのは、「投資の3分の1は負けるもの」と割り切っているからです。負けは辛いですが、それで落ち込みすぎると人生の3分の1が落ち込んだ状態になってしまいますからね。
また、気休めとして「ダブルインバース」を持っていた時期もありました。土日に悪いニュースが出て月曜日に大暴落が来そうな時でも、ダブルインバースを持っていれば暴落時にそれだけは上がるので、少し心が安らぐんです。投資としては非効率ですし結局損をしてしまいましたが、みんながマイナスの中で自分もマイナスというのは辛いので、心が満たされて相場に居続けられるならそういうポジションを持っておくのも一つの手だと思っています。今なら、日本の株がダメでも韓国のメモリ関連株が上がって中和してくれるようなポジションを組むようにしています。
さらに下落相場での精神的な支えとして、株主優待も好きで活用しています。最近の小型株は株価対策としてお得な優待を出してくれるところが多く、5%くらいの利回りが得られるところも増えました。もちろん優待目的だけで買うわけではありませんが、事業の手堅さや割安さを確認した上で、長期的にキャピタルゲインを狙いつつ、優待でのインカムゲインも貰えそうなら買っておくという戦略は有効だと考えています。