スキルより圧倒的な人間力!営業ゼロで仕事が舞い込む「信頼貯金術」と、円安の波に乗って海外案件へ振り切らなかった戦略的理由

「特別な強みや突出したスキルがなければ、フリーランスとして稼ぎ続けるのは難しい」――そんな固定観念を、卓越した「人間関係の構築」で鮮やかに覆すフリーランスがいる。前回、持ち前のマルチな能力を活かして企業のノンコア業務を丸ごと巻き取り、初期単価を10万円台へと引き上げたステップを明かしてくれたケトル萌氏だ。
しかし、同氏に案件が途切れず舞い込み続ける本当の理由は、スキルのスペック比較ではなく、日々の関わりの中で愚直に貯めてきた「信頼貯金」の差にあるという。
本稿では「誰が将来のお客様になるか分からない」という気づきから生まれた、明日から誰でも真似できる2つのコミュニケーション極意を徹底解説。さらに、英語が堪能でありながらも、あえて世間のトレンドである「外貨獲得(海外案件)」に振り切ることをせず、国内市場での「実力証明」にこだわり続ける冷静なキャリア戦略を語っていただいた。全4回の第3回。
みんかぶプレミアム連載「フリーランスの稼ぎ方大全」
目次
「誰が将来のお客様になるか分からない」信頼貯金をゼロから貯めるコミュニケーションの極意
私がフリーランスとして1年半でここまで進んでこられたのは、特別なスキルがあったからではありません。SNS運用代行が天職だと思うほど向いているわけではないし、実務スキルや英語力だけで言えば、私よりも優れた方は数多くいらっしゃいます。それでも案件が途切れず、単価も上がっていったのは、徹底して「人間関係の構築」に勝負をかけてきたからです。
独立したばかりの頃、ある方から言われた言葉が私の心に深く突き刺さりました。
「今、あなたと関わっている人たちは、もしかしたら友人かもしれないし、ただのスクール仲間かもしれない。でも、誰が将来のお客様やビジネスパートナーになるか分からないんだよ」
この言葉は本当に衝撃でした。それ以来、私は出会うすべての人との関わり方が変わりました。「誰が自分を引き上げてくれるか」という下心ではなく、「目の前の人をいかに大切にするか」という意識を常に持つようにしたのです。
「誰でも今すぐできる」クライアントとより良い人間関係を構築する方法
私は、より良い人間関係を構築するために2つのことを意識しています。誰にでも今すぐできる簡単な2つのことです。
1つ目は、画面越しでも「常に口角を上げておくこと」です。Zoomのミーティングで、自分が発言しないリスナーの立場だったとしても、小さな画面に映る自分の表情は必ず誰かに見られています。そこで常にニコニコと口角を上げ、大きくうなずきながら話を聞く。これだけで、相手に安心感を与え、「その他大勢とは何か違う雰囲気の人だな」と覚えてもらえるようになります。