「米国株は難しい」は大ウソだ! 著名投資家が明かす日本株より勝ちやすい“納得の理由”

スペースX(SPCX)、SKハイニックス(000660)、そして今後の動向が注目を集めるOpenAI——。世界を熱狂させる大型IPO(新規株式公開)のニュースは、投資家の関心を強く引いてやまない。
「上場直後の勢いに乗れば、初値から大きく値上がりして大儲けできるはずだ」。大きな期待を胸に、話題の銘柄へ飛びつく個人投資家は後を絶たない状況が続いている。
だが、投資スクール「Financial Free College(FFC)」を運営する株式会社Financial Free College取締役社長CEOの松本侑氏は、「米国株のIPOに、日本株の感覚で手を出すと大火傷します」と語る。
話題の株で大切な資産を溶かす人の共通点と、日米の金融市場に横たわるルールの違いについて、松本氏に徹底解説してもらった。インタビュー連載全2回の最終回。
スペースX「40%下落」でわかる投資の教訓
ーー世界的に注目される大型IPOは、上場直後に買うほど大きな値上がりを狙えるように見えます。話題の企業へ早く投資することは、先行者利益につながるのでしょうか。
結論から申し上げますと、将来の期待値だけで上場直後の銘柄へ資金を投じるのは、非常にリスクの高い行為にあたります。最近の具体的な事例として、宇宙開発事業を手掛けるスペースXの上場直後の値動きを振り返ってみましょう。
同社の公開価格は150ドルに設定されていました。上場直後は世界的な注目度の高さから一気に買い注文が殺到し、株価は一時225ドル付近まで急騰しています。
ここまでは多くの方が思い描く「IPOドリーム」の理想的な展開に映るかもしれません。しかし現在、公開価格を大きく下回り、115ドル付近(7/27現在)まで落ち込み、高値から50%近くも下落してしまっています。
ーー上場直後の勢いから一転して、公開価格すら大きく割ってしまったのですね。自分だけが利益を逃すのではないかと焦って高値で掴んでしまうと、取り返しのつかない事態になりそうです。
はい。多くの個人投資家が、200ドルを超えたあたりで「まだまだ上がるはずだ」と買いに向かい、結果的に現在大きな含み損を抱えています。
イーロン・マスク氏が率いる企業であり、宇宙開発というスケールの大きな事業を手掛けている。こうした定性的な情報だけを見れば「圧倒的に成長しそうだ」と感じられますし、将来性も抜群に見えます。
メディアもこぞって画期的な技術を取り上げ、SNSでも買いを推奨する声があふれ返ります。ですが、金融市場において「ニュースで盛り上がっている」「事業内容が魅力的で夢がある」を理由に株を買うと、いとも簡単に手元の資金を失ってしまいます。