中東情勢や中間選挙・・・熱狂相場のウラで米株投資家が注目する「大きな材料」と「リスク」

利下げ期待で上げてきた相場が、利上げ観測に転じても崩れない。この静けさにこそ違和感があると、米国株投資家のここ屋@米国株投資家さんは指摘します。
米国株投資で2.2億円の資産を築き、夢であったFIREを果たした彼は、この熱狂相場を乗りこなすには何が必要だと考えているのか。
年末予想からドル円、新NISAマネーの功罪まで、率直に語ってもらいました。
みんかぶプレミアム特集「熱狂相場 真夏に仕込む先読み投資術」第4回。
熱狂相場との向き合い方
ーー現在の相場を「熱狂」と表現するなら、過熱度は10段階でいくつだと感じていますか。その根拠もあわせて教えてください。
体感ではすでに8〜9に達していると考えていますが、だからといって、今すぐこの上昇が止まるとも思っていません。AIを発端とした半導体需要は依然として拡大の一途をたどっており、あくまで「相場全体が上げ続けるのは難しい」と考えている程度です。
エヌビディアをはじめとする大型ハイテク株から中小型株への資金移動はすでに始まっていますから、熱狂の対象を変えながらも必ずどこかでブームは終わりを迎えると見ています。
ーー過去のバブル局面(ITバブル、コロナバブルなど)と比べて、今の相場に共通点・相違点はありますか。
共通するのは、株式市場が「何か」に熱狂しているという点です。現在はAIや半導体というテーマに誰もが熱中して投資している状況で、しかもPERはすでに過去のバブル時を上回る水準まで高まっています。相違点を挙げるとすれば、投資家が熱狂している対象が違うということくらいでしょうか。
ーー今年のマーケットは勝ちやすいと感じていますか。それとも逆でしょうか。
勝ちやすいかどうかは投資の時間軸によると思います。短期的にはAIを中心とした大相場が訪れていますから、うまく波に乗れる投資家は大きな利益を手にできる可能性があります。
一方、長期投資家はどこで買っても結果は同じと言われがちですが、なるべく安い水準で買いたいと考えるのであれば、現在のバリュエーションは絶好の仕込み時と言えるほど割安ではありません。
米株投資家は今年の着地予想をどう見ている?
ーーずばり、年末のS&P500とナスダックの着地予想を教えてください。
米国株投資家としては希望的観測も含んだ予想になりますが、S&P500は年次リターンで15%、ナスダック100は20%程度になると見ています。あくまで、2023年から続く上昇トレンドが継続することを前提とした予想です。
ーー年末に向けたマーケットのプラス要因を教えてください。
プラス材料と言えるかはわかりませんが、「何も大きな材料が出ないこと」でしょうか。機関投資家が描いているシナリオ通りにことが進めば、相場は上を向いていけると考えています。
ーー逆に、年末までに最も警戒すべきリスク要因は何でしょうか。
政策金利の引き上げをはじめ、中東情勢や中間選挙など、考えられるリスクはいくつも挙げられますが、最も警戒すべきは「いま誰も予想していない材料」が出てくることです。
こればかりは誰にも読めませんから、大切なのは何が起きるかを当てにいくことではなく、「何かが起きたときに自分はどう動くか」を事前に決めておくことだと思います。