プロップトレード合格後も稼ぎ続けるには? コンサル500名超のプロが語る“逆転の発想”
「プロップファームの評価プログラムに合格できれば、あとは大きな資金を使って稼ぐだけ」——そう考えているなら、現実はもう少し厳しい。FX歴10年以上、500人超のトレーダーをコンサルしてきたケッティー氏は、「クリアすることより、その後もルールを守りながら利益を出し続ける方が難しい」と語る。
プロップトレードで特に大きな壁になるのが、1日の損失上限や最大ドローダウンといった厳格な資金管理ルールだ。一時的な含み損でも基準を超えれば失格になる場合があり、自己資金のトレードと同じ感覚では生き残れない。
では、限られた損失許容幅の中で利益を残し続けるには、どんなトレードが必要なのか。プロップで退場しないために必要なトレードの考え方を聞いた。全3回の第2回。
みんかぶプレミアム特集「デイトレで稼ぐ人、退場する人――プロップトレード最前線」
「プロップファーム合格=稼げる」ではない
プロップファームについて考えるとき、「評価プログラムに合格できるか」と「その後も継続して稼げるか」は分けて考えた方がいいと思います。
評価プログラムをクリアできる人自体は、それなりにいるでしょう。ただ、本当に難しいのはその先です。
プロップファームでは、利益目標を達成すれば何をしてもいいわけではありません。1日の損失額や口座全体の最大損失額など、決められたルールを守りながら利益を出し続ける必要があります。
例えば、1日の損失上限が5%、最大損失が10%といったルールが設定されているケースがあります。これはあくまで一例ですが、自己資金で自由にトレードする場合とは感覚が大きく違います。
評価プログラムに合格することがゴールではなく、その後も決められた損失幅の中でトレードを続けられるか。そこがプロップの難しさだと思います。
プロップトレードでは「含み損」も致命傷になる
プロップで難しいのは、確定した損失だけを見ていればいいわけではないところです。
例えば、最終的には予想した方向に価格が動き、大きな利益になったトレードだったとします。ただ、その途中で大きな含み損を抱えていたらどうでしょうか。
自己資金のトレードなら、そのまま耐えて最終的に利益になったかもしれません。しかし、プロップでは途中のドローダウン※がルールに抵触し、その時点で失格になる可能性があります。
つまり、「最後に勝てばいい」というトレードは通用しにくいんです。途中でどれだけ損失を抱えるかまで含めて、トレードを組み立てなければいけません。
ロットを大きくしすぎれば、少し逆行しただけで損失上限に近づいてしまう。だからといってロットを極端に小さくすれば、利益目標を達成するまでに時間がかかります。
だからこそ、どこから入るのか、どこで損切りするのか、利益をどこまで伸ばすのかが重要になります。限られた損失幅の中で、できるだけ含み損を抑えながら利益を狙う。そのためのエントリー精度と資金管理が、プロップでは特に求められると思います。
※ドローダウン:資産が一定期間の最高値からどれだけ下落したかを示す割合。プロップファームでは損失上限などの計算方法が各社・各プランによって異なる。