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中央魚類、シーユーシー⋯資産10倍アップを実現した投資家が市場のスキをつく「割安銘柄の拾い方」

本稿で紹介している個別銘柄:中央魚類(8030)、シーユーシー(9158)、日本M&Aセンターホールディングス(2127)、アルファパーチェス(7115)

 米国のトランプ政権再始動に伴う関税政策への懸念や、インフレ圧力の強まりが投資家の注目を集め、日米の金融政策の先行きも不透明感を増している。

 そんな市場環境で今回注目するのは、不動産事業で培った独自の視点で株式投資に挑む「テンバガーを探す不動産屋」氏(X:@1FoeeK5dRS4flKn)だ。

 みんかぶマガジン短期連載「不動産兼業投資家が語る、バカを出し抜く投資術」第3回では、同氏の注目銘柄と今後の株式市場における見通し、さらに投資戦略について話を伺った。

(2025年4月15日取材)

目次

PERが5を下回る割安銘柄、低評価に「魅力」

 現在、私が注目しているのは、水産物卸売の中央魚類(8030)と医療コンサルティングのシーユーシー(9158)の2つの銘柄です。

 まず、中央魚類は控えめな印象ながら、着実な成長が光る企業です。この銘柄はPERが5を下回るほど割安なのにもかかわらず、その評価の低さに驚かされます。

 特に、東京の中心部で自社倉庫を複数保有しているのが強みです。東京の湾岸エリアという一等地に不動産を持ち、競合が新規に倉庫を建てるのは費用面で難しい。この強みがあれば、経営者が多少無能でも利益は簡単に確保できます。

 同社の利益は高級魚の価格動向と密接に関係しています。近年、銀座の高級寿司店は予約が取りづらく、訪日外国人や富裕層が数十万円を気軽に使う光景も珍しくありません。

 豊洲市場で海鮮丼が5000円で売れる時代ですから、インバウンド需要が続く限り、利益は安定するでしょう。また、食品卸業界は小規模事業者が多く、非効率な構造が課題です。

 後継者不足から今後、業界の再編が進むと予想されます。中央魚類が規模を拡大できれば、利益率のさらなる向上が期待できると思います。

ーーなぜ、これほど見通しがよいのに割安なのでしょうか?

 おそらく、企業名や業種の地味さが個人投資家の関心を遠ざけ、市場の無関心が割安感を生んでいるのでしょう。

いわゆる「衰退産業」と見られている業種って、割安に放置されがちな気がします。卸売業とか。最近見直されてきているアルファパーチェス(7115)も、卸売業と定義されていて、多分そこが当初の不人気の原因の一つだったんですよね。

 例えば、AI関連だったら何でも株価が高くなり、卸売業だったら何でも株価が安くなる。こういった歪みは、バカから割安に株を買うチャンスが生まれやすいポイントだと思います。

 今、市場が見落としているこのタイミングこそ、投資のチャンスだと考えています。

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みんかぶnote
この記事の著者
テンバガーを探す不動産屋

不動産事業を本業とし、独自の視点で株式投資を行う個人投資家。リーマンショックで一度退場後、2020年のコロナ禍で復活。割安な小型株を狙い、複数銘柄で数億となった実績を持つ(X :@1FoeeK5dRS4flKn)

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