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「AIに『勝てる株』を答えさせる人は一生勝てない」米国在住投資家が明かす決算データを徹底解析させる“至高のAI活用術”

(c) AdobeStock

 2026年下半期の株式市場は、世界的なインフレの長期化や景気後退の懸念から、不透明感を増すばかり・・・。さらに相場が不安定になればなるほど、ネット上には出所の怪しいポジショントークや、投資家を惑わせるデマがあふれかえる。

 こうした情報過多の時代を背景に、最近はAIを使って効率的に銘柄を選定する投資家も増えてきた。しかし、誰もが同じツールに頼る中で、本当に他の一歩先を行くお宝銘柄を見つけ出すにはどうすればよいのか。

 そんな中、「AIに『勝てる銘柄』を回答させてもおそらく勝てません。本当に大事なのは“一次データの読ませ方“です」と語るのは、米国を拠点にグローバルな視点で資産を運用し続ける専業投資家・ぶたまる氏。

 今回は、ぶたまる氏に数多の情報に惑わされない海外メディアの活用法から、タイプの異なる3つのAIを用いたデータ解析、独自の視点による銘柄選定プロセスまで、実践的な戦略を伺った。インタビュー連載全2回の最終回。

目次

SNSの煽りは完全スルーし、このメディアを見よ

ーー投資情報を集める際、XなどのSNSはリアルタイム性があって便利ですが、情報源としては不十分ですか。

 「X」をはじめとするSNSの情報は、個人の主観による偏りや感情的な煽り、特定の銘柄へ誘導しようとする思惑が多すぎる気がします。これを投資判断の軸に据えるのはとても危険かなと。

 発信者の焦りや興奮が混じった言葉を毎日眺めていると、それだけで自分の投資の軸がブレてしまい、冷静な売買ができなくなります。

 結局、偏見のない信頼できる大手の報道機関や企業が直接発信するニュースを、自分自身の目で直接確認する地道な作業。これが最も安全、かつ確実な近道だと私は思っています。

 そんな私が、毎日の情報収集ルートとして欠かさずチェックしているのは、『Bloomberg(ブルームバーグ)』や『WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル』や『ロイター』といった世界的な通信社のニュースサイトです。ここから特定の意図が含まれていない、フラットな事実だけを丁寧に抽出していきます。

ーー海外の一次メディアを直接確認しないと、激変するグローバルマーケットの潮流を見誤ってしまうのでしょうか。

 日本の一般的なニュースメディアを介してしまうと、どうしても「日本国内への影響はどうなのか」という独自のフィルターがかかった状態になってしまいますよね。

 それでは世界的な大きな流れや、マクロ経済のダイナミックな変化の予兆を捉えることは難しくなる気がします。世界で今まさに何が起きているのかを、翻訳や加工がされる前の生の状態で掴み取る感覚が必要かなと。

 とくに昨今は、エネルギー価格の激しい変動や世界各地の衝突といった地政学リスクが、企業のサプライチェーンや業績をダイレクトに直撃する時代です。

 そのため、私は欧米のメディアだけでなく、アラブ系の『アルジャジーラ』などの現地に強いメディアの報道も直接目を通すようにしています。

 違う文化圏や視点を持つメディアの情報を掛け合わせることで、偽情報に騙されず、多角的な視点からファクトだけを正確にキャッチできるのかなと思います。

 なので、SNSのトレンドワードを追いかけて一喜一憂するなら世界の一次ニュースを追いかけたほうが投資の成績には遥かに有益、というのが私の考えですね。

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この記事の著者
ぶたまる

在米で長年にわたり市場を観察し、英字新聞から得た情報をもとに、米国の株価動向を分かりやすい図表で毎朝noteにて配信中。さらに、米国株の決算報告や投資関連の図解をXで公開しており、本業はマーケティング、デザイン、テクノロジー分野。(X:@Butamaru_Butako)

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