高級ブランド品は「家畜の証」見た目にこだわる人が気づいていない、資本主義ゲームの残酷な真実

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 あなたが身につけているブランド品は、本当に自分で選んだものだろうか。ビジネスコンサルタントの佐野Mykey義仁氏は「ファッションや見た目へのこだわりは、権力側につくられた幻想に踊らされているだけだ」と言い切る。消費者が踊らされている「仕組み」と、資本主義ゲームで本当に時間とお金を使うべき場所を、鋭く解説する。全2回中の1回目。

※本稿は佐野Mykey義仁著『ずる賢い人のための億万長者入門 成功者の9割は性格が悪い』(KADOKAWA)から抜粋、加筆修正したものです。

第2回:最速で億万長者になる「7つの攻略法」。ずる賢く勝つカギは、こだわりを捨てた「合理的思考」にあった

目次

流行色は2年前に決められる

 ファッション業界にいると、いかに「流行」がつくられたものかがよくわかる。毎年3月頃と9月頃になると、その年に流行する「秋冬カラー」や「春夏カラー」が発表されるが、こういった流行色は、実は約2年前に勝手に決められているのだ。

 インターカラー(国際流行色委員会)という組織と色彩情報団体が協議して、9日間くらいで決まる。日本には、JAFCA(日本流行色協会)を通して、メーカーやブランドに流行色が伝えられてくる。

 レディースウェア、メンズウェア、インテリア、メイクなどカテゴリーごとに流行色は決まるのだが、消費者はそれを知らず「今年はこれが流行っているんだ!」と商品に飛びつく。「流行のファッションにこだわっている人」とは、つくられた流行に踊らされているに過ぎないのだ。

「ブランド」の語源は家畜に押す「焼印」

  ブランド品を集めている人間は「家畜」に見えることがある。ブランドという言葉は、家畜を見分けるための焼印「バーンド」に由来する。ブランドとは、たくさんの商品の中に埋もれないための印に過ぎないのだ。

 特に日本には商品数が多く、1日に目に入ってくる広告の量がとてつもなく多い。そのため、他社商品と差別化を図る「ブランド品」が重宝されるのである。本質的な意味は何もない。だからブランド品を追い求める人を見ると、焼印を押された「家畜」にしか見えないのだ。

 もっとも、隠れた強いメッセージ性を持っているブランドは話が別だ。エルメスのロゴマークには、「馬車=アイテム」と「従者=職人」が描かれているが、「御者=ユーザー」は描かれていない。すなわちエルメスは、「最上級の職人が最上級のアイテムを用意したが、それを使いこなせるかはユーザーのあなた次第だ」という経営哲学を持っているのである。

 しかし、ブランドの持つ哲学まで理解して、共感した上で購入している人はどれだけいるだろうか。思考停止してブランドなら何でもいいと買い漁ることは、まったくもって非合理的な行為だ。

 ファッションや見た目とは、権力側につくられた幻想でしかない。「できるビジネスパーソンは見た目にこだわる」などと言っている人は、非生産的なことにムダな時間を浪費しているだけだ。そんなことに時間を使っているくらいならば、その時間を経営や投資の勉強にあて、知識量を増やしている人間のほうがよほど信頼できる。

 資本主義ゲームにおいては、「見た目」は捨てステータスと考えてかまわない。あなた自身の見た目で人を魅了するビジネスをするのでもない限り、経営や投資の勉強のほうにお金や時間を投資すべきだ。限りあるお金と時間をどこに使っていくか、合理的な「投資ゲーム」をしていかなければ、最終的に資本主義ゲームには勝てないのである。

プレゼンが下手くそなディーラーが、なぜ車を売れるのか

 僕は、台湾の富裕層が大勢いるコミュニティに入っている。

 あるとき現地の知り合いでレトロカーを扱っている車のディーラーが、営業成績が伸びずに悩んで、僕に相談に来た。彼はプレゼンがものすごく下手くそだったので、プレゼンの練習をしてあげて、そのコミュニティに連れていってあげた。

 すると、「マイキーの知り合いなんだ。カタログを見せて」と人が殺到し、その場で数台の車が売れたのである。その知り合いはプレゼンやビジネスの話はめちゃくちゃ下手だけど、人間的におもしろいやつだった。だから、僕はわざわざプレゼンの練習に付き合い、コミュニティで紹介してあげたのである。

 僕が人を紹介するときの基準は、「おもしろいか、つまらないか」である。僕もそうだが、富裕層のほとんどは「つまらないやつと一緒に10億円稼ぐ」よりも「おもしろいやつと一緒に1億円損する」ほうを選ぶ。お金を稼ぐことに重きを置いていないため、自分を楽しませてくれたり、新しい発想を与えてくれたりする人を好むのだ。富裕層ほど、その傾向が高いことは確かだ。

 そのため、つまらない人間を紹介してしまうと、僕自身の信用がガタ落ちしてしまう。「あんなしょうもないやつを連れてきて、マイキーってどうなの」となってしまうからだ。

 WeWorkのアダム・ニューマンが孫さんに可愛がられていたのは、結局のところ彼がおもしろい人間だったからに他ならない。イーロン・マスクも、側近には一風変わったおもしろい人間が多い。プロのポーカー選手まで彼の近くにいる。

 億万長者になるために、富裕層からのサポートはこれ以上ないプラス要素になる。「億万長者に好かれるおもしろい人」は、投資家からも選ばれて、億万長者になりやすいのである。これは、ずる賢い合理的な思考と言えるだろう。

 では、どうすれば好かれるのか?堂々めぐりになるが、おもしろい人になるしかない。ならば、どうすればおもしろい人になれるのか?それを聞いている時点で、おそらくあなたはつまらない人間だろう。とにかく勉強して、人に嫌われることや失敗を恐れず、行動しまくる。それは大前提であり、おもしろさはおのずと滲み出てくるものなのだ。

佐野Mykey義仁著『ずる賢い人のための億万長者入門 成功者の9割は性格が悪い』(KADOKAWA)

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この記事の著者
佐野Mykey義仁

1982年静岡県富士市生まれ。起業家、経営コンサルタント、投資家。オレゴン州の高校卒業後、米国ポートランド州立大学へ進学。同大学中退後、帰国子女枠で日本の大学に入学し、卒業。2008年商社へ入社。海外駐在を経て、2015年以降、海外で投資・運用会社を設立。40カ国で事業展開とアドバイジングを行い、現在は海外企業のM&Aアドバイザー、企業コンサルティングを行うほか、登録者数約8万人のYouTubeチャンネル「マイキーの非道徳な社会学」を運営。

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