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なぜ埼玉・浦和のマンションは値上がりを続けているのか…世帯年収別!今からでも買える浦和の「お手頃」マンションとエリア実名大公開

(c) AdobeStock

 都心へのアクセスが良く、落ち着いた住環境と充実した教育環境を兼ね備え、近年「住みたい街ランキング」でも常に上位にランクインしている埼玉県さいたま市浦和区。特に子育て世代からの人気が高く、浦和でマンション購入を検討する人も急増しているという。

 なぜいま、あえて都内や武蔵小杉、海浜幕張などではなく「浦和」を選ぶ共働き世帯が増えているのか。浦和エリアではどれくらいの予算で、どんなマンションを購入できるのか。浦和エリアのマンション事情に精通し、自身も東京都内から浦和への移住を果たした浦和ゆーすけ氏に、マンション購入志望者に浦和をおすすめする理由、世帯年収別のおすすめエリアとマンション、浦和で穴場のマンションを見つけ出す方法などについて語ってもらった。みんかぶプレミアム特集「マンションで稼ぐ術」第2回。

目次

浦和はいま「狙い目」だ…共働き世帯が浦和を選ぶべき3つの理由

 いま、都内に通勤する共働き子育て世代のカップルの間で、あえて「浦和」を選ぶ人たちが増えています。実際、浦和を含むさいたま市では、近年30代前半の若年ファミリー層の流入が続いています。私自身、子どもの誕生を機に浦和でマンションを購入し、家族で都内から移住しました。なぜ都内で暮らす30代の共働き子育て世代は、浦和に惹きつけられるのでしょうか。そこには大きく「都心への通勤利便性」「商業利便性」「良好な教育環境と治安」という3つのポイントがあると考えています。

 まずは「都心への圧倒的なアクセス利便性」。浦和駅は、JR京浜東北線、高崎線、宇都宮線、湘南新宿ライン、そして上野東京ラインが乗り入れる、埼玉県内有数のターミナル駅です。これにより、東京駅や新宿駅といった都心の主要駅へ、乗り換えなしで約25分〜30分という驚異的な速さでアクセスできます。この利便性は、日々の通勤時間を少しでも短縮したい共働き世帯にとって、何物にも代えがたい大きな魅力と言えるでしょう。

 浦和は、同様に都心へのアクセスが良い武蔵小杉エリアと比較されることもありますが、浦和ならではの強みは、山手線を挟んで東西両方面へのアクセスに優れていることです。なのでたとえば大手企業勤務で、部署変更があって勤務地が変わっちゃうかもしれないという場合でも、浦和を選ぶと東京駅など東のほうにも出やすいし、新宿など西のほうにも行きやすいので、通勤アクセスで困ることがありません。

 また、湘南新宿ラインや上野東京ラインを利用すれば、横浜方面や北関東方面へもスムーズにアクセスできます。これらの地域にご実家がある家庭にとっては、大きなアドバンテージとなるでしょう。

 次にポイントとなるのが「駅前に集約された商業利便性」。浦和駅周辺には、伊勢丹、コルソ、パルコといった大型商業施設が軒を連ねており、日々の食料品からファッション、雑貨に至るまで、あらゆる買い物をほぼ駅前だけで済ませることができます。また、多種多様な飲食店も豊富に揃っており、外食を楽しむにも困ることはありません。イトーヨーカドー、ヤオコー、富士ガーデンといったスーパーも駅近に集積しています。生活に必要な施設が駅前とその周辺にコンパクトに集約されているため、非常に利便性の高い生活を送ることができるのです。

子育てするのにこれ以上の場所はない? 浦和の圧倒的なメリット

 そしてもうひとつのポイントが、「文教地区としての伝統と良好な治安が生み出す安心感」です。浦和エリアは古くから文教地区として知られ、学区指名で物件を購入される方も多くいます。特に、高砂小学校→岸中学校エリア、常盤小学校及び仲町小学校→常盤中学校エリアなどは人気の学区となっています。

 こうした背景もあって、浦和には教育熱心な家庭が多いです。学習塾や習い事の教室も充実しており、子どもたちが様々な学びの機会を得られる環境が整っています。また、地域の図書館や公民館なども積極的に活用されており、子どもたちの知的好奇心を育む取り組みも活発です。子どもの教育を考えれば、浦和はこれ以上ない条件が揃っていると言えるでしょう。

 また、浦和は繁華街としての賑わいを見せる一方で、治安が非常に良いことでも知られています。夜遅くまで騒がしいといったこともあまりなく、子どもたちが安心して過ごせる環境が整っているため、ファミリー層からの支持が厚いのも頷けます。

 「都心へのアクセス」「商業利便性」だけを見れば、その2つが揃っている街というのは結構あるのですが、それに加えて「良好な教育環境・治安」という条件までクリアしている街って、意外と少ないんです。これら3つの要素が、非常に高いレベルでバランス良く調和している点が、浦和エリアが多くの共働き子育てカップルから選ばれる最大の理由なのではないでしょうか。

 ちなみに浦和で暮らしていると、「浦和で育った人が、大人になってから浦和に戻ってくる」というケースをよく聞きます。これは浦和の住みやすさの証左と言えるかもしれません。一人暮らしを東京でしていた人が、同棲して結婚して子どもができた際、「戻ってくるのにちょうどいい街」なのです。市況の観点から見ると、親世代からの相続マネーが流入しやすい街でもあり、エリアの相場を下支えしていると言えます。

 加えて浦和は、老若男女どんな人でも住みやすく、腰を据えて暮らしやすいという側面もあります。共働き子育てパワーカップルが集まる街はいわゆる「再開発の街」で、近しい年代の方々が集まるところが多いように感じますが、浦和は少し趣が異なります。小さな子どもからご高齢の方まで満遍なくいらっしゃって、落ち着きのある良好な住環境を肌で感じられると思います。

「西口」と「東口」で全然違う…浦和のエリア選定で失敗しないために

 一口に「浦和」と言っても、駅の西口と東口では、街の雰囲気や特徴が結構異なります。基本的に駅近のマンションを購入検討するとなると選択肢として自然と西口エリアに限定されていくことが多いのですが、それぞれのエリアの特徴と、どのようなライフスタイルの方に向いているのかを簡単にご紹介します。

 西口エリアは、伊勢丹やコルソといった大型商業施設が集積し、常に多くの人で賑わう、まさに浦和の商業の中心地です。埼玉県庁も西口側に位置しており、人の流れも活発です。また、先ほども触れた高砂小学校をはじめとする人気の学区も概ね西口側に位置しており、教育熱心な家庭にも非常に人気が高いエリアとなっています。駅近の利便性を重視し、活気ある街で暮らしたいと考える方にとっては、西口エリアが主な選択肢となるでしょう。

 一方、東口エリアは、西口の賑わいとは対照的に、戸建てを中心とした閑静な住宅街が広がっています。落ち着いた住環境を好み、静かに暮らしたいと考える方におすすめのエリアです。東口にも人気の学区は点在しており、子育て環境も良好です。ただし、マンションの供給量という点では、西口に比べて少ない傾向にあります。

 どちらのエリアが自分に合っているかは、個々のライフスタイルや何を重視するかによって異なります。実際にそれぞれのエリアを訪れ、街の雰囲気や利便性を自分の目で確かめてみるのもおすすめです。

これくらいないと厳しい…浦和でマンション購入するのに「最低限必要」な世帯年収

 浦和エリアでマンションを購入する際、気になるのはやはり「お金」のことでしょう。ここからはマンションのレンジごとに、価格帯の目安や必要になってくる世帯年収について触れてみたいと思います。

 まず駅徒歩5分圏内のフラッグシップマンションは、3LDKで1億円を超えることも珍しくありません。これらの物件を購入する場合、頭金や諸費用を考慮すると、世帯年収1,500万円〜2,000万円がひとつの目安となるでしょう。もちろん、自己資金の割合や住宅ローンの金利によって状況は異なりますが、ある程度の経済的余裕が必要となることは間違いありません。

 また1億円を超えるような高額物件の場合、管理費や修繕積立金も高額になる傾向があります。住宅ローンの返済に加えて、毎月3万円から4万円程度のランニングコストがかかることを覚悟しておく必要があるでしょう。タワーマンションの場合はもっとかかってきます。

 一方、駅から少し離れた徒歩10分圏内のマンションであれば、価格帯は少し下がります。3LDKなら8,000万円台から購入できる可能性が出てくるでしょう。この場合、世帯年収で見ると1,000万円〜1,500万円程度というのがひとつのベンチマークになってきそうです。駅からの距離が少し遠くなるだけで価格がグッと下がってくるため、予算と利便性のバランスを考慮することが大切です。

【世帯年収別】浦和のおすすめマンションを実名で大公開!「世帯年収2,000万円」ならどこまで狙える?

 それでは浦和で実際にマンション購入を検討するとなると、具体的にどのようなマンションが選択肢に入ってくるのでしょうか。ここからはおおよその世帯年収別に、おすすめの狙い目なマンションを実名でいくつか取り上げていきたいと思います。

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この記事の著者
浦和ゆーすけ

埼玉は浦和と勤務地である東京との間で、心も体も揺れ動く30代共働きサラリーマン。訳あって都内新築マンションの契約解除後、中古マンション探しの果てに浦和で2019年に一次取得。マンション好きが高じて浦和マンション情報発信を始めるも、高騰するマンション市況に心境の変化も相まって、現在は注文住宅を建築中。マンション&戸建て、住まい全般が趣味。

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