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米債券、AMD、NVDA・・・米国在住投資家が警戒する「下落トレンド備え」のポートフォリオと情報収集術

(c) AdobeStock

本稿で紹介している個別銘柄:エヌビディア(NVDA)、スノーフレーク(SNOW)、ロブロックス(RBLX)、レモネード(LMND)、ユナイテッドパーセルサービス(UPS)、ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)、ファイザー(PFE)、インテル(INTC)、モデルナ(MRNA)、テスラ(TSLA)

 2025年9月現在、FRBの9月利下げが濃厚視される中、7月の物価上昇率は2.9%に上昇。一方で、失業率が上昇基調にあることから、スタグフレーションの懸念も広がっている。

 これに対し、日本では日銀が利上げを計画中。長らく続いた「金利ゼロ」の時代が終わり、再び金利のある世界へ移行しつつある。この日米金利差の縮小は、株式市場にどんな影響を及ぼすのか…。

 今回は、米国在住の投資家・ぶたまる氏(@Butamaru_Butako)にインタビュー。同氏にポートフォリオ、情報収集術、これからの市場見通しを伺った。インタビュー全2回の最終回。

目次

下落トレンドに備え、S&P500→米国債券へシフト

ーーぶたまるさんの現在のポートフォリオについて、主要銘柄や最近の変更点を教えてください。

 以前はS&P500を中心としたインデックス投資を基調にしていましたが、最近は市場の変動を考慮して、米国債券にシフトしています。

 いつ下落トレンドが始まるかわからない、いわゆるチキンゲームのような状況が続いているので、守りを固める意味で債券を増やしました。

 一方で、エヌビディア(NVDA)スノーフレーク(SNOW)などの個別株も一部保有し、比較検討しながら運用しています。

 1年前にこちらでおすすめしたゲーミングプラットフォームのロブロックス(RBLX)や、保険会社のレモネード(LMND)のように、当時から3倍以上に上昇した銘柄については、徐々に利益確定を進めています。

 インデックスから個別株まで幅広く手掛けていますが、全体として余裕を持たせたバランスを意識しています。

 落ちてきた銘柄を狙う戦略や米政府の政策なども踏まえて、ユナイテッドパーセルサービス(UPS)ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)ファイザー(PFE)インテル(INTC)などを買い増ししています。

 ファイザーはワクチン関連で知られていますが、トランプ政権の影響も見据えつつ、安定的な位置づけで捉えています。

 モデルナ(MRNA)も25ドル前後を目安に購入し、政権や時流を考慮したポジションです。

 一方、エヌビディア(NVDA)テスラ(TSLA)のような長期保有銘柄は持ち続けていますが、一部利益確定を入れています。AMDも含め、エネルギー関連の一部を除いて、基本的に長期志向です。

 キャッシュポジションを多めに確保しているのも特徴で、通常時は2割程度ですが、短期口座では半分近く、全体で3割前後を目安にしています。

 2022年〜2023年のようなフルインベストメントは避け、調整期に備えています。債券へのシフトもその一環で、ベストワンピースのようなファンドを活用しています。

ーーつまり、インデックスや債券を基盤にしつつ、個別株でチャンスを狙うバランス型ですね。

 おっしゃる通りです。長期銘柄は持ちつつ、一部利益確定で柔軟に対応しています。全体として、否定せず慎重に進めています。

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この記事の著者
ぶたまる

在米で長年にわたり市場を観察し、英字新聞から得た情報をもとに、米国の株価動向を分かりやすい図表で毎朝noteにて配信中。さらに、米国株の決算報告や投資関連の図解をXで公開しており、本業はマーケティング、デザイン、テクノロジー分野。(X:@Butamaru_Butako)

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