『ARIRANG』それは大切な人の、心の歌ーー BTSとアリラン、その「愛のメッセージ」を紐解く(1)

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タイトルは『ARIRANG』(アリラン)。
アリランーーそれは、人の大切な、心。
心を歌った、魂の歌。
愛すること、憎むこと、悲しむこと、苦しむこと、闘うこと、恨むこと、大切な約束、互いの絆、愛、愛、愛。
心の自由、解放ーー。
いにしえの、ずっといにしえの、愛の詩。
アリラン アリラン アラリヨ
〈我離郎 我離郎 我難よ〉
アリラン コゲロ ノモカンダ
〈我離郎 苦界をこえていく〉※1
あるいは、現代の多くが歌うこの詩か。
アリラン アリラン アラリヨ
アリランの峠を越えて行く ※2
あえて「詞」ではなく「詩」としたが、アリランの起源はわからない。「アリラン百説」とされ、その歌詞は3000以上あるとされているが、ここでは高麗王朝に雇われていた召使いの離郎(リラン)と成富(ソンプ)という男女の愛別悲話から引かせていただいた。
いわゆる「アリラン峠」と呼ばれる民話のひとつで、「砧を打つ女」で芥川賞を受賞した李恢成の随筆「アリランの歌」にもある。
思えばBTSでアリランなら「KCON 2016 France×M COUNTDOWN」における「アリラン」か。さらに遡れば2014年の「モスクワ韓国文化観光大祭典」の「アリラン」だろうか。
1月16日のWeverse Liveで「ARMYとアリラン」としてRMはこう語っている。
〈みんなが集まったとき、本当の僕たちとは、と考えて、僕たちがどこから始まったのかを見せたかったのです〉
〈僕たち7人全員が韓国人で、韓国の象徴を入れたらと考えていたなかで、それが『アリラン』というキーワードでした〉
〈アリランって解釈がいろいろありますよね、抽象的な詩だし。切なさや淡い恋、愛が込められている〉
〈僕は兵役中に、そんなことをいっぱい考えていました。昔を思い出したり、公演について考えたり〉
〈外の世界が恋しい、ARMYも恋しい、メンバーも恋しい、過去も恋しい、アリランには人の喜怒哀楽があるからこそ情緒的なこうしたことが、今回久々のアルバムで、僕たちの経験してきた喜怒哀楽の音楽をまとめられると思いました〉