勝機は“逆境”にあり!資産7億円超えの投資家はなぜリスクが取れるのか

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 「投資脳の持ち主は、逆境をチャンスだと捉えることができる」。資産7億円超えの投資家で、コンサルティング会社代表やYouTuberとしても活躍する上岡正明氏はこう話す。上岡氏がいかにして挫折を受け入れ、逆境を乗り越えてきたのかについて語る。全3回中の2回目。

※本稿は上岡正明著『資産7億円の父が子どもに伝えたい 本当のお金持ち入門』(大和書房)から抜粋、再構成したものです。

第1回:お金持ちは自分を「洗脳」できる……資産7億円投資家が語る“脳のリミッターの外し方”

第3回:資産7億円の投資家が伝授する、経済シナリオを読む力をつける方法とは

目次

成功する投資家に必要な「逆転の思考法」

 投資脳の持ち主は、みんなが逆境だと思っている時に、それをチャンスだと捉えて行動し、利益を生む逆転の思考ができる。 

 「人の行く裏に道あり花の山」という投資の格言がある。株式市場で利益を得るには、大勢と同じ行動では大きな成功は得られないという意味だ。  

 みんなが「絶好の買い場」と思って買っている時、株価はすでに高値になり、買ってもたいした利益は出ない。それより、暴落して株価が安い時に買い、上がるのを待ったほうが利益は大きい。

 つまり「人が行かない裏道を行けば大きな利益に到達できる」ということだ。株価が下がった時に買う、これを「逆張り」と言う。  

 株式投資では常に少数派でないと勝てない。大衆心理と同じ行動をしていては負けてしまうわけだ。暴落でみんなが恐怖に陥っている時に買い向かうのが少数派で、しかも資産を築ける投資家の行動だ。

 口で言うのは簡単だが、実際に下がり続けている株価を目の前にした時、資金を投入して買うのは誰もができることではない。  

 まず、誰もがもっと下がるのではないかという恐怖に襲われる。しかし、冷静に考えれば株価は永遠に下落し続けるはずはない。

 2008年9月15日に起こったリーマンショックではリーマンショック前の高値(6月6日1万4601円)から安値6994円(10月28日)まで約52%下落し、上昇に転じている。

 記憶に新しいコロナショックでは直近高値(2月6日2万3995円)から安値1万6358円(3月19日最安値)まで約32%下落して、上昇に転じている。

 この間、ほとんどの人が恐怖に負けて買い控えたが、下落率30~40%ぐらいが底と判断できた数少ない投資家は、安く買えるチャンスだと判断して買い向かい、その後、大きなリターンを得ている。  

 かくいう僕も、その一人だ。暴落という局面でも、リスクを取って投資できるのが投資脳の持ち主だ。  

投資脳でYouTuberとしても成功

 投資脳は、ビジネスの世界にも力を発揮する。コロナ禍で、イベント企画やPRの仕事をする僕の会社は業務が激減した。社員も全員、自宅待機にした。苦渋の決断だった。  

 僕は事業を縮小して守りに入るのではなく、この時間を活かして「何か新しいことをしよう」と思った。  

 そこで始めたのがYouTubeだ。多くの人が外出を自粛している。そんな状況を利用した。コロナという逆境を成長機会と捉え、新しいチャレンジで成功したのだ。コロナ禍という惨事がなければ、登録者40万人のYouTubeは存在しなかった。  

 投資脳は、逆境で力を発揮する。そして、人の実力も逆境でこそ試される。  

 僕が投資脳を身につけられたのは、子どもの頃の家庭環境にある。生まれてすぐに母を失い、一人親だったこともあり、家業を手伝い、その間に勉強もしなくてはならない。だから、その日、その日を工夫して生きていた。

 もちろん、塾に通う余裕なんてない。他人と同じことをしていたのでは自分は成功できない、違う成果を目指そうと考え、行動してきた。 

 たとえば、ワープロという機種が主流だったころ、二十歳前半だった僕はなけなしのお金をはたいてIBMのパソコンを購入した。価格は30万円ほどした。当時の僕からすると、とんでもない大金だ。  

 ただ、それで資料を作ると、瞬く間に周囲の評価が上がった。イラスト入りのカラーの企画書など、当時どこにもなかったからだ。他人と違うアウトプットがいかに人の評価につながるか、気づいた最初の出来事だ。  

 こうした「他人と違うことをする意識」が逆張りの思考法を育てたのだと思う。君たちには、何かにチャレンジする時、「みんながこの方向なら、私はこっちにしよう」 「もっと違うやり方はないのか?」 と考える習慣を身につけてほしい。それが逆境に強い投資脳を育てるからだ。 

努力はすぐには報われない

 ここで少し、厳しいことも伝えたい。「努力すれば、必ず報われる」と思い込んでいたら、それは間違っている。

「努力しなければ、報われない」

 しかし、「努力しても、必ずしも報われるとは限らない」

 そして、「努力は、すぐには報われない」

 これが現実だ。 

 学業でも、ビジネスでも、努力しているのに結果が思うように出ないのは珍しくない。もしかしたら、努力の方向が間違っている可能性もある。もちろん、間違った努力をしても、報われることはまずない。  

 そうした時は、これまでの努力を見直して、「どうしたら、いいか?」を考え、方向を修正し、さらに努力を続ける。これが、改善だ。  

 誤解されがちだが、人は努力した時間で成長するのではない。改善の数だけ成長する。いっさい改善せずに努力を続けても、ほとんど成長は見られないだろう。  

 見直してみて、努力の方向は合っているのに成果が出ないのなら、まだまだ時間がかかるのかもしれない。改善を重ねながらもう少しだけがんばってみよう。 

 努力して結果を出すには絶望に耐えて、改善を継続できる力が必要だ。僕はYouTubeを始めた時、2カ月間は登録者数800人、その後、1カ月経っても、100人しか増えなかった。しかも当時は毎日、台本制作から録画、編集まで、一人で作業していたから1本つくるのに6時間もかかっていた。  

 コロナ禍で時間があったとはいえ、苦労の割に登録者数が一向に伸びない。寝る暇も惜しんでつくった動画も、60人ほどにしか視聴されない。絶望して挫折しかかった。  

 だが、そこでやめなかった。ビジネスでは新しい事案に取り組んでもすぐに結果が出ないことを、これまでの経験で知っていたからだ。失敗慣れしていたわけだ。  

 失敗を前向きに引き受けられる人間は強い。実際に僕は挫折を受け入れ、改善すべきところは改善し、さらに続けた。  

 すると1000人を超え、そこから怒涛の勢いで登録者数が増えていった。今では1つの動画で10万再生も難しくない。  

 だから、努力してもすぐには報われないと知っておくのは大事なのだ。すぐに報われると信じていると、結果が出ないと迷いや苦しみに負けてやめてしまう。  

 投資もそうだ。僕は、投資を「失敗から始まるゲーム」だと思っている。 投資を始めて1年間ぐらいは思うような利益は出ない。  

 最初からハイリターンを望むほど、挫折するだろう。放っておくだけの新NISAの積立投資でさえ、2年で半分近くの人がやめてしまう人がいるのだから。 

 だから、最初からあまり期待しすぎないことだ。なかなか結果が出なくても、「これが自然な流れだ」と思い、淡々と失敗というデータをかき集め、原因を分析して改善を重ねる。  

 するとある日、突破口が見えてくる。投資の神様が微笑む瞬間だ。

上岡正明著「資産7億円の父が子どもに伝えたい 本当のお金持ち入門」(大和書房)

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この記事の著者
上岡正明

株式会社フロンティアコンサルティング代表取締役社長、投資系YouTuber。 1975年生まれ。放送作家・脚本家を経て、広報PRのコンサルティング会社を設立し、独立。大手企業のブランド構築、政府観光局の国際観光誘致イベントやPRなどを行う。個人投資家として、23年間で5億円の資産を形成。約20万人のチャンネル登録者を誇る投資系YouTuberでもある。著書に『勝てる投資家は、「これ」しかやらない』(PHP研究所)、『うねりチャート底値買い投資術』(ダイヤモンド社)など多数。

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