中学生が任天堂株で70万円を140万円に…元野村證券FPが語る「子どもに投資を教える最適な方法」

子どもにお金の感覚を身につけさせるには、どうすればいいのか。株式会社マネーシフト代表で、「何も売らないファイナンシャルプランナー」として親子向けの金融教育に取り組む谷口達也氏は、「キャッシュレス決済は大人の都合」だと言い切る。
第2回では、子どもがお金の「痛み」を感じることの大切さと、親自身が投資に慣れるための第一歩を紹介。さらに、中学生で70万円の株を買い、140万円に増やした子の実例や、子どもと会話しながら商品を選ぶ具体的な方法まで、谷口氏が実践してきたノウハウを解説する。全4回の第2回。
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子どもにキャッシュレス決済を使わせて大丈夫?「お金が減る痛み」を知らない子が陥る落とし穴
お金の感覚を育てるという意味で、キャッシュレス決済についても触れておきたいと思います。結論から言うと、キャッシュレス決済は、買い物がやめられなくなる状態を招きやすいです。
現金なら、手元からお金が減っていくので「痛み」を感じます。ところがキャッシュレスでは、その痛みがなく、買う快感だけが残ってしまう。研究でも、クレジットカードなどのキャッシュレス決済は、脳が買い物に対してアクセルを踏み込むように働くことが分かっています。本当に欲しいかどうかではなく、快感を求めて決済してしまうのです。
キャッシュレスを肯定する専門家もいますが、それはあくまで「大人が管理しやすい」「大人にとって便利」という大人の都合であって、子どもの教育という視点ではありません。自分の手元からお金が減る痛みがあるからこそ、子どもは「本当に必要かな」と考えるようになる。キャッシュレスは、その大切な機会を奪ってしまうのです。
投資未経験の親こそ「まず100円」。勉強するより実際に投資したほうがいい理由
私は「親自身が金融リテラシーを高めるには、何をすればいいですか」という質問をよく受けます。結論から言うと、実践するのが一番の近道です。投資信託は100円から買えるので、まずは100円でもいいから始めてみてください。
これは車の運転にも似ています。免許を取ったばかりの人が親の車で練習するのは、上手に運転するためでも、速く走るためでもなく、運転に慣れるためですよね。100円の投資も同じで、目的は100円を増やすことではなく、運用そのものに慣れることです。
今はSNSなどで、「これを買ったほうがいい」「あれも買ったほうがいい」という情報が次々と流れてきます。しかし、投資をしたことがないなら、最初からいろいろな商品に手を出す必要はありません。まずは投資に慣れるために、100円から始めてみてください。