年間配当2000万円!「高配当」個人投資家の“至極ルール”「勝てる投資スタイルは大きく分けて2つ」

本稿で紹介している個別銘柄:ギフトホールディングス(9279)
2024年は、日米の金融政策の転換や植田ショック、米大統領選挙など激動の年となった。こうした状況下で、今後の株式市場をどう捉え、投資に臨めばよいのだろうか。今回は、不動産投資から株式投資へとキャリアを転換し、現在は専業投資家として活躍する配当鳥175R氏(@haitodori)に、投資遍歴と投資におけるマイルールについて話を伺った。配当鳥175R氏の年間予測配当は2000万円を超す。みんかぶマガジン短期連載「高配当逆張り投資家が語る、激動相場における生存術」。第1回は彼の投資遍歴とその投資スタイルについて掘り下げる。
目次
株式投資で挫折…そこから不動産投資で復活し専業投資家に
ーー配当鳥175Rさんの投資遍歴について教えてください。
2000年頃、株式投資を始めました。そのときは不動産関連の銘柄を中心に投資を行っていましたが、投資に関する本を少し読む程度であまり勉強せずに始めてしまい、600万円が200万円くらいまで減ってしまったんです。さすがにこのままではマズイと思い、一旦退場することにしました。
ーーそこから数年後、不動産投資に舵を切ったと伺いました。
私の職場の先輩で不動産投資をしている方がいて、そこで興味を持ったのがきっかけでしたね。そこから不動産を独学で学び、頃合いを見てアパート経営をスタートし、2013年頃に家賃収入が安定してきたことを機に会社を退職。不動産投資は継続しつつも、借入金の増加を懸念していました。そこで自己資本を増やすため、アパートの家賃収入を原資に株式投資を開始。徐々に資産を株式に移行し、2018年には不動産投資から完全に撤退。専業の株式投資家に転身しました。
現在は、高配当株の株価変動を利用した投資戦略を基本としています。具体的には、株価が下落したタイミングで高配当株を買い増し、上昇局面で別の高配当株へとスイッチング(※別の銘柄へ乗り換えること)することで、配当の最大化を目指しています。ですが、以前ほど頻繁に取引を行うことはなく、長期的な視点で投資をしています。
売却ではなく「スイッチング」を意識する
ーー投資に関するマイルールがあれば教えてください。
株式を単に売却しないことで、するにしても前述のとおり、銘柄のスイッチングがほとんどです。毎日ポートフォリオのリバランスをしている感じです。また、ある銘柄を1000株持っていたとしたら全部まとめて売却するのではなく、100株、200株と少しずつ別の銘柄に乗り換えていくようにしています。
ちなみに以前は、1日で20回ほど取引をしていた時期もあったんですが、結構疲れるのでいまはなるべく回数を減らそうと心がけています。11月5日からは取引時間が長くなるのでなおさらですね。
ーーでは、現在はそこまで頻繁に取引を行っていないのでしょうか?
デイトレードすることもありますし、数週間から数ヶ月にかけてスイングトレードをするなど、銘柄によってまちまちですね。
勝てる投資スタイルは大きく分けて2つ。個人の性格も大事
ーー「株式投資の投資スタイル」があるとすれば、配当鳥175Rさんはどういったものとお考えですか?
大きく分けて2つあると思っています。1つは、こまめに利益を積み重ねていくスタイル。もう1つは、1回のトレードで大きな利益を担うスタイルです。
ただし、この2つはトレードオフの関係にあるので、こまめに取引を繰り返そうとすると、どうしても取引回数が多くなってしまいます。私の場合、できれば大きなリターンを得て少ない取引回数で済ませたいので、いまは後者の投資スタイルにシフトチェンジしつつあります。
ーー上記を踏まえ、自分の投資スタイルを見極める方法とは?
個人の性格が大きく関係していると思っていて、ポイントは「未来を信じられるかどうか」です。利益をコツコツと積み上げていく投資スタイルが合う人もいれば、長期的に1つの銘柄をガチホして莫大な含み益を得ている方もいます。後者は、テンバガーを達成しているケースも結構あるんです。
大学院でファイナンスを学び投資スタイルを確立
ーー後者の具体的なエピソードはありますか?