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配当650万円投資家「地政学リスクでの下げは買いだ!」2025年株式相場「要警戒リスク」とトレンド好転シグナル

 米大統領選が終わり、トランプ前大統領がふたたび就任したことでNYダウやビットコインは市場最高値を更新し、さらに勢いが増している。

 一方で、日本では米国との関係に対する不安の声が上がっており、日本株の弱含みな動きにも影響を与えていると言える。では、これから取るべき投資戦略とは?

 高配当株と株主優待株運用のエキスパート・ペリカン氏(X:@Pelican_Blog)に、年末年始における株式相場の見方と今後のリスク対策について話を伺った。短期連載全2回の第1回。

目次

年末年始の日本株は、12月24日のMPMの結果次第だ

ーー年末年始の相場について、ペリカンさんの見解をお聞かせください。

 私の予想では大きな変動はないと見ていますが、年末には「お化粧買い」(※)が入りやすく、株価が上昇する傾向があります。ただし「お化粧買いだ!」と実感するものではなく、なんとなくそうした動きがあるという程度の話です。

 ※機関投資家が運用成績をよく見せるための買い

 クリスマス以降、新年に向けて株価が上がることや、新年には「初値」を縁起担ぎとして買う動きが見られる一方、利益確定や節税を目的とした売りがでることもあります。また、海外投資家が休暇に入ることで市場の取引量が少なくなり、その結果として安くなるケースもあります。ですが、日本株に関しては年末年始に特別な動きがでることはあまりないのではないかと思っています。

 ただ、年末年始は主要国の中央銀行が次々と政策を発表する重要な時期でもあります。インフレの動向や雇用状況に関するデータが集中し、市場心理に大きな影響を与えるでしょう。2024年も例外ではなく、米国の利上げペースや12月24日に予定されている日銀の金融政策決定会合の結果に注目しています。これにより、場合によっては年末年始の株式市場の動向が変わる可能性もあります。

海外投資家に期待されていない日本株の現状

ーー最近、米国株が上昇トレンドにあるにもかかわらず、日本株がその影響を受けにくくなっているように思います。

 アベノミクスの時期を象徴するように、政権交代など日本の大きな変動期には、海外投資家からの大量の買いが入ることが多いです。しかし、今回は石破新内閣が発足したものの、海外投資家たちの懐疑的な見方が強いため、米国株がどれだけ上がっても日本株は依然として軟調です。

 個別銘柄の動きとしては、決算が良好で株価が上昇したり、TOB(※株式公開買付け)によって株価が引き上げられたりすることがあります。ですが、海外投資家や機関投資家が本格的に買い始めると、その程度では収まらない勢いで株価が上昇します。売った瞬間、置いていかれるような値動きになりますからね。

 現在の日本株はそれほど期待されていないのか、そのような勢いはほとんど見られません。最近の日経平均株価を見ても、前場で上昇して後場で下がるパターンばかりです。材料がでてもあまり盛り上がらず、買う人がひと通り買った後は売られるため、「後場から買えばよかった」と思う方もいるのではないでしょうか。

地政学リスクで買われる金融資産…このタイミングは買いだ!

ーー年末年始だけに限りませんが、いまは地政学リスクも高まっていますから、しばらくは慎重になったほうがよいかもしれませんね。

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この記事の著者
ペリカン

高配当株と株主優待を中心とした投資方法で、2019年にFIREを達成。2023年の配当実績は531万円。現在、自身のブログ「40代でFIRE!ペリカンブログ- 株主優待と高配当投資」にて、株主優待と高配当投資の有益な情報を発信中。(X:@Pelican_Blog)

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