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資産は“意思”ではなく仕組みで決まる──富裕層が実践する配分ルールと資産戦略

 新NISAの普及により、S&P500やオール・カントリーといったインデックス投資が多くの人の資産形成のベースとなりつつある。一方で、刻一刻と変化する世界情勢や先の見えない経済状況を前に、既存の枠組みに捉われない新たな資産防衛の形を模索する動きも出始めている。

 20代で元手ゼロから純資産4億円を築き上げ、現在はドバイを拠点に活動する個人投資家の宮脇さき氏も、時代の変化に合わせた柔軟なマネー戦略の重要性を説く一人だ。幅広いアセットを扱う同氏は、仕組み化と独自の思考法によって着実に資産を築いてきた。

 本稿では、宮脇氏の実体験と知見をもとに、インデックス投資の次のステップとなる「バーベル戦略」から、意思に頼らず資産を増やす「環境ハック術」、ストックを重視する「BS思考」、そして最大の資本である「自己投資」まで、これからの時代を生き抜くための資産形成のヒントをわたって紐解いていく。全4回の第2回。

 みんかぶプレミアム連載「富裕層たちの黄金法則」

目次

富裕層が実践する「25・15・50・10ルール」とは

 資産形成においてもっとも大切なのは、意思を介在させないルール化です。いくら年収が高くても、管理ができなければ破産するリスクがあり、逆にルールを守れば低年収からでも着実に資産を築けます。そこで活用すべきなのが、海外の資産家も提唱する「25・15・50・10ルール」です。

 まず、収入が入った瞬間に25%を、将来価値が上がる資産や自己投資に振り分けます。投資を先、消費を後にする習慣が重要で、早く始めるほど複利の力が働きます。投資において最も重要なのは時間であり、相場の変動を待つタイミングよりも、早く市場に参加して長く運用する方が、勝率と効率は飛躍的に高まります。

 次に、15%を生活防衛資金として確保してください。これは怪我や病気など不測の事態に備える守りのお金です。最低限必要な生活費の6か月分を目標に、24時間以内に現金化できる場所に保管します。これがあることで、暴落時に投資資産を損切りする事態を防ぎ、精神的な安定を得られます。

 残りの50%は、家賃や食費などの必要経費に充てます。収入増に伴って生活水準を上げてしまうライフスタイル・クリープという罠に注意し、固定費を見直し、見栄のための支出を削ぎ落とすことが大切です。そして最後の10%は、娯楽や趣味など、罪悪感なく使えるご褒美です。過度な節約によるリバウンドを防ぎ、経験に投資することで人生の満足度を高めます。この予算を使い切っても他から補填せず、次まで待つという規律が価値ある使い道を考えるきっかけになります。

最強の資産は「自分自身と健康」ルールの核である25%を投じるべき本当の投資先

 さらに、このルールの核となる25%をどこに投じるかという点も重要です。初心者ならインデックスファンドが選択肢ですが、中級者以上に勧めたいのは、稼ぐ力を高めるための自己投資です。プログラミングや語学など、市場価値の高いスキルを身につけることは、万が一の暴落時でも自分を守る最強の資産になります。また、資産の5~10%程度でビットコインなどの主要な資産を持つことも一つの戦略です。

 あわせて、自分自身の健康を維持するための投資も忘れてはいけません。富裕層の多くは、毎日の散歩やトレーニングを欠かしません。体調を崩すことは、ビジネスや投資において最大の損失だと理解しているからです。不健康で脳が霧がかったようなブレインフォグの状態では、正しい判断は下せません。添加物を避け、睡眠の質を高め、適度な運動を取り入れる。自分の体が最大の資本であることを自覚し、費用対効果を意識して健康に資金を投じることも、立派な環境ハックの一環なのです。

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この記事の著者
宮脇さき

海外不動産投資家・海外移住コンサルタント。1997年宮崎県生まれ。2019年お茶の水女子大学卒業。UAEドバイ在住。日本国内のほか、ジョージア、トルコ、UAEに不動産を複数所有。現在は個人投資家として資産運用をしながら、富裕層やへの資産コンサルティングのほか、海外移住支援も行う。

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