「AIっぽい文章」から抜け出すには?noteで1日3,771万円を売り上げたらっこ氏が教える「自分専用AI」と継続の哲学
借金とうつ病という二重の逆境を抱えながら、noteを活用した情報発信で人生を逆転させた人物がいる。noteのセール初日、わずか1日で3771万円を売り上げ、累計売上2億円を達成。24歳でFIREを実現し、現在はヨーロッパを拠点に活動するらっこ氏だ。note専門のオンラインスクールを主宰する同氏は、AI時代における情報ビジネスの新しい勝ち筋を、自らの実体験から見極めてきた。
本稿では、逆境から億を生み出す「情報の売り方」の哲学から、AI時代のジャンル選定術、購買行動を動かす行動経済学、コンテキストエンジニアリングによる「自分専用AI」の作り方、そして打席に立ち続ける哲学まで、AI時代に稼ぎ続けるためのロードマップを余すところなく語っていただいた。全3回の第3回。
みんかぶプレミアム連載「AI富裕層への最短ルート」
目次
素のままのAIは「バニラ状態」すぎて使えない
AIを使ったコンテンツ制作の最大の落とし穴は、「誰が使っても同じような文章が生成される」という点です。ChatGPTに「noteの記事を書いて」と頼めば、それなりの文章は返ってきます。でも、その文章は「あなたの言葉」ではありません。どこか無機質で、読んでいてもその人の個性が伝わってこない。いわゆる「AIっぽい文章」になってしまいます。
私はこれを「バニラ状態のAI」と呼んでいます。何の設定もなく使うAIは、世の中の平均的な文章パターンをアウトプットします。バニラアイスのように悪くはないけれど、個性も際立ちもない。そのままでは、情報発信における差別化には使えません。
では、どうすればAIを「自分の言葉」で動かせるのか。そこで登場するのが「コンテキストエンジニアリング」という考え方です。
コンテキストエンジニアリングで「自分専用AI」をつくる
コンテキストエンジニアリングとは、AIに事前情報(コンテキスト)を与えることで、出力の質と個性を大幅に高める技術です。「プロンプトを工夫する」だけではなく、「自分に関する情報・文体の特徴・過去の実績・価値観」をまとめた「文脈の束」をAIに渡すことで、AIが自分専用のアシスタントとして機能するようになります。
具体的には、こういった情報をまとめてAIに渡します。「自分の経歴と逆境の経験」「読者にどんな価値を届けたいか」「自分がよく使う表現のクセ」「避けている言い回し」「過去に書いた記事の例文」——。これらを丁寧に整理してAIに読み込ませることで、生成される文章が自分の文体に近づいていきます。
コンテキストを渡す手間は最初だけです。一度まとめてしまえば、毎回のやり取りで使い回せます。「ツール選びに時間をかけるより、自分の情報を整理することに時間をかけるべき」というのが私の考えです。ChatGPTでも、Claudeでも、どのAIを使うかよりも、何を渡すかのほうが重要です。