まだまだ円安は続く…人気投資系YouTuberが「激動市場に乗り遅れた人」に贈る展開ポイント

本稿で紹介している個別銘柄:アドバンテスト(6857)、東京エレクトロン(8035)、キオクシア(285A)、安川電機(6506)
日経平均株価がAI・半導体関連銘柄に牽引され高値圏で推移する一方、その偏りの大きさに警鐘を鳴らす投資家もいます。
普段はサラリーマンで、登録者5万人超えの人気投資系YouTuberとしての顔も持つ、かつをさん。AI企業の設備投資競争を「人類総チキンレース」と名付けました。
現在の相場観、乗り遅れたと感じる投資家へのアドバイスを伺いました。インタビュー連載全2回の第1回。
目次
日経平均株価は偏っている?
ーー最初に、現在の株式市場や為替市場などマーケットについてどんな相場観をお持ちですか?
簡単に言ってしまうと、動き過ぎ、偏り過ぎですね。日経平均株価とTOPIXの強弱を示すNT倍率という指標がありますが、昨今の株式市場はNT倍率がとても高く、日経平均株価に偏って高くなっている傾向があります。
その日経平均の中身を見ると、多くの方も言われているようにAIや半導体関連の銘柄に強い偏りがあります。
ーーAIバブルとも呼ばれるテーマ相場ですね。かつをさんはかなり早い時期からこの相場展開に気づかれていたとお聞きしました。
今年の春先の時点では肌感覚で気づいていて、実際にアドバンテスト(6857)や東京エレクトロン(8035)などが上がり始めていました。チャートにも一部銘柄と他の銘柄との乖離が見え始めていて「これは差が広がるぞ」と思っていたら、その通りになりました。
ーーということは、早い段階から関連銘柄を仕込まれて大きな利益となったのですか?
偏りがあまりにも強いこと、NT倍率を投資行動につなげることがあまりないこともあって、直接乗っかったわけではありませんが、備える視点での投資行動はとりました。
ボラが激しくなることは予想していた
ーー具体的にはどんなトレードをされましたか?
上に向かう、もしくは急落する、そのどちらであってもボラティリティが激しくなることはイメージしていました。そこでボラティリティが大きくなることをいかせる日経平均のオプションをトレードしています。
少々難しいかもしれませんが、上目線で仕掛ける時に一般的とされる「コールオプションの買い」ではなく、ボラティリティが激しくなることを利益に結びつけられるポジションですね。
AIの「人類総チキンレース」とは?
ーーさすがですね。やはり、AI・半導体相場の危うさを感じたからですか?
上目線だけでトレードするのであれば、現物株を握っておけばいいのですが、これがいつまで続くのかよく分からないのが正直なところです。
AIが将来的に私たちの生活を大きく変えることは間違いないところで、当然社会のあらゆるところへ普及も進んでいくでしょう。しかし、AIを提供している企業が本当に安定的な利益を出せるのかを考えると、やはり懐疑的な部分があります。AIがいくら頑張っても、「AIは儲からない」と見なされた時に資金の逆流が起きると、現在のイケイケ相場と反対のことが起きる可能性があるわけです。
多くの方がすでに気づいていると思いますが、AI企業は設備投資をやめた瞬間に負けてしまいます。これを私は、AIの「人類総チキンレース」と呼んでいます。