年末の株価は「?」 バリュー株投資家が株価最高値更新で考える「仕込むタイミング」と「見送るタイミング」

本稿で紹介している個別銘柄:矢作建設工業(1870)、新日本建設(1879)、四電工(1939)
「割高なものは買わない」そのルールを貫くがゆえに、テーマ株が上がっても手を出さず、値上がりした銘柄はむしろ売らされていく。半導体一強でバリュー株が苦しむ今、書籍『学校では教えられない、人生の「期待値」の考え方 「5歳」から始める金融・投資の勉強法』(パンローリング)の著者・某哲也さんはあえてアクセルを緩め、来たるべき急落を待っています。
強気相場の裏側で、彼が見据えるリスクとは? バリュー株投資家が信用取引で勝つ方法について語っていただきました。インタビュー連載全2回の最終回。
目次
2026年夏、相場はどうなる?
ーー「予想はしない」というスタンスだとは思うのですが、今年7月、8月のマーケットはどうなると思いますか?
6月時点ではまだ上がると思いますが、今年が終わったときに日経がどうなっているかはもう分かりません。
バリュー株という話で言えば、資金が半導体に移ってしまっているので、この数か月で上昇に転じるかと言われると、すごく難しい。7月、8月という区切りでも、バリュー株は上値が重くて、まだ苦しい展開になるんじゃないかなと思いますね。
食料品の消費税1%になったらどうなる?
ーー高市早苗首相が食料品の消費税率を1%に下げることを検討しています。もし実行されたら、飲食業界には逆風となる可能性がありますが、保有されているコメダなどについてはどう考えていますか?
コメダに関しては「長居できる」のがメリットの店ですから影響は少ないと思っています。
田舎の喫茶店にいるのは、おじいちゃんおばあちゃんばかり。朝や昼に「とりあえずこの時間にそこへ行って、おしゃべりして帰る」というルーティンになっているので、そういう人たちは「税率が変わったからといって喫茶店に行くのはやめよう」とはなりにくいでしょう。
一方で、家族で行くようなファミリーレストランは、「外で食べると高くつくから家で作ろうか」と足が遠のく可能性があります。このインフレや物価高の時代は節約志向になる人が多いです。そこに税率の差が出るようなことが起きたら客足に変化は多少なりとも出てくるのではないでしょうか。
また、居酒屋などの飲み屋もそれほど影響を受けないと思います。
信用取引でアクセルを踏むのはいつ?
ーー資産を増やすために、信用取引もそれなりの頻度でやられているということでしたよね。「チャンスがあればアクセルを踏もうかな」ともおっしゃっていましたが、いつアクセルを踏む予定ですか?
今は抑えてはいますけど、信用取引はやっています。アクセルは、チャンスがあったとき。目先のチャンスとして考えられるのは、半導体が崩れて、その連帯責任でバリュー株が下がれば、やっとアクセルを踏む機会が来るかなというイメージです。それが起こるまではとてもじゃありませんが、アクセルを踏む気にはなれません。