年2回、わずか45分で1,000個完売。主婦が築いた「高単価×限定性」の最強ECビジネス

「フォロワーが増えて一時的に稼げるようになっても、常に発信に追われ続けて心が休まらない」そのような自転車操業の限界に突き当たるインフルエンサーは多い。しかし、Instagramを開設してわずか半年で月収100万円を突破したありのママ氏は、急成長に甘んじることなく、個人の限界から逆算した「持続可能な次の一手」をすでに打っていた。
本稿では、安定した収益を得てもなお立ち止まらず、ずっとやりたかった夢を叶えた「輸入・EC事業」の舞台裏を徹底解説。1年に2回だけ開くECサイト、夫の故郷であるイタリア・ソレントの工場でもぎ取った独占販売契約。そして元国際クルーズ船クルーとしての経験から導き出した「安売りをすれば自分が潰れる」という高単価・高級路線の真実まで、家族との時間を守りながら崩れない売上の土台を築き上げるための極意を語る。全4回の第3回。
みんかぶプレミアム連載「フリーランスの稼ぎ方大全」
目次
完売までわずか45分。年2回だけ動くECサイトに隠された「高単価・希少性」のビジネス構造
Instagram開始後、わずか4ヶ月でフォロワー10万人。その後もフォロワーが増え続け、2026年6月現在は17万フォロワーです。私は講談社からお声がかかり2025年にレシピ本発行、テレビ出演も果たしました。
広告収入や企業タイアップで安定した収益が得られるようになっても、私はそこで満足して立ち止まることはしませんでした。この勢いのまま、ずっとやりたかったことに挑戦しようと思ったんです。それが独自のブランドを立ち上げて商品を届ける「輸入・EC事業」でした。
私の夫はイタリア人で、南イタリアのソレントという小さな町が故郷です。南イタリアはグルメの街として知られており、ピザやパスタ、さらに海岸沿いであるため海鮮も非常に美味しく、クオリティの高い食材が多いことで有名です。
夫は「日本では、地元で食べていたおいしいパスタやオリーブオイルがどこにも見つからない」とよく嘆いていました。そして夫の家に帰省したとき、初めて現地のパスタやオリーブオイルを食べて、本当においしくて感動したんです。これを日本に届けたいと思いましたし、夫の地元の小さな街を日本から応援したい。その一心で、私は「輸入・EC事業」の扉を開けることになります。
イタリアの人たちは、何よりも人と人とのコネクションを大切にします。私は夫のあらゆる繋がりをたどってツテを探しました。すると「友達の妹の旦那さんのいとこ」が、現地でこだわりの高級パスタ工場を経営していることが分かったのです。
「これだ!」と思い、私は小さい子どもたちを連れて、イタリアのパスタ工場へ直接向かいました。そして「私たちが日本での窓口になります。日本への輸入は、私たちだけに任せてくれませんか?」と、熱意を込めて直談判したのです。ソレントの街を盛り上げたいという想いは向こうも同じ。信頼できる知人の紹介ということもあり、見事に「日本での独占販売契約」を勝ち取ることができました。オリーブオイルも同様に、親戚の友人づてに最高品質のものを仕入れられるルートを作りました。
「どこにでも売っている300円のパスタ」ではなく、「ありのママからしか買えない、現地直送の特別な高級パスタ」という絶対的な希少価値が生まれたのです。