数百万円をガチャに課金、妻に隠れてギャンブルへ「浪費家だった会社員」が7年で資産7,000万円を築くまで
「資産形成には、特別な才能やスキル、そして人並外れた高収入が必要だ」――そんな世間の常識を、自らの半生で軽やかに覆した人物がいる。会社員として働くかたわら、YouTubeチャンネル「セミリタイア目指す夫婦 もりげ」でお金の知識を面白おかしく発信し、共働きの妻と二人三脚でFIRE(経済的自立と早期リタイア)を目指す、もりげ氏だ。同氏は、投資も副業も何ひとつしていない状態から、わずか7年ほどで資産7,000万円を築き上げ、年内のセミリタイアを射程に捉えている。
だが、もりげ氏の出発点は、毎月のように数万円をスマホゲームのガチャやギャンブルに溶かす、「浪費家」だった。本稿では、どん底からお金と真剣に向き合うようになった“原点”を、同氏自身に赤裸々に語っていただいた。全3回の第1回。
みんかぶプレミアム連載「富裕層たちの黄金法則」
貯金も投資も副業もゼロから7年。共働き夫婦で「7,000万円」を築くまで
私は今39歳。会社員として働きながら、お金にまつわるテーマを面白おかしく発信するYouTubeチャンネルを運営しています。
資産形成の始まりは、FIREやセミリタイアを目指すと決めたことでした。当時の私は投資も副業も何もしていない、貯金すらまともにしていない状態からのスタートです。そこから7年ほどかけて資産7,000万円を貯め、年内には会社を辞めてセミリタイアする予定です。
こう言うと「会社員の給料がとてつもなく良くて、特別な投資スキルの持ち主なのだろう」と思われるかもしれません。ですが、はっきり申し上げておきたいのは、私はどこにでもいる「普通の会社員」だということです。
我が家の家族構成は、小学生の子どもが2人いる4人家族です。共働きで、妻も正社員として働いています。ちなみに私や妻が莫大な遺産を相続したわけでも、事業で一発当てたわけでもありません。
では、なぜそんな普通の家庭が7年で7,000万円という資産を築けたのか。その答えは決して華やかなものではなく、むしろ地味なことの連続です。そして、その地味な習慣を始めるきっかけとなったのは、私が人生でどん底まで落ちた、ある絶望の経験でした。
1回3万〜5万円、総額は数百万円。独身時代からのガチャ、社会人からのギャンブルの抜け出せない課金沼。
今でこそ節約や投資の話をしていますが、かつての私は「投資なんてギャンブルだ」と本気で思い込んでいる人間でした。それどころか、自分自身が本物のギャンブルにどっぷり浸かっていたのです。
私がお金を垂れ流していた一つは、学生時代から続けていたスマホゲームのガチャです。月に一度の激アツイベントが来るたび、お目当ての強いレアキャラが出るまで引き続ける。1回のイベントで、3万円、5万円と平気で溶かしていました。さらに最強のパーティーを組もうと思えば、当選確率1%のキャラクターを2体も3体も当てにいく。今思えば、正気とは思えない世界です(笑)
学生時代から社会人になるまで、課金し続けた総額はおそらく数百万円にのぼります。それでもやめられなかった。「ここまで課金してきたんだから、今さらやめたら全部が無駄になる」――いわゆる「サンクコスト効果」(過去の投資に判断を引きずられる心理)に、私は完全に囚われていたのです。
もう一つ、私がお金を使い続けていたのはギャンブルでした。これは社会人になってから始めたもので、妻が2時間ほど出かけると聞けば「チャンスだ」とばかりに家を飛び出し、数時間で数万円を吹き飛ばすこともありました。もちろん、妻には内緒です。(言ったら殴られる)
ギャンブルは当然ながら勝つ日の方が少ないです。大負けした帰り道では「もう二度と行くか!」と誓うものの、翌日には「なんか今日は勝てそうな気がする」と思って行ってしまう。ギャンブルにハマった人なら、この気持ちをわかっていただけるでしょう。