ゲーム好きほど株で大損する?億り人ゲーム投資家が語る、好決算やPERより重視するモノ
本稿で紹介している個別銘柄:任天堂(7974)、ソニーグループ(6758)
任天堂(7974)やソニーグループ(6758)といったメガ企業の「数年先の変革」をじっくり待つ一方で、個別のゲームタイトルの爆発的ヒットをピンポイントで狙い撃ちするのも、ゲーム株投資ならではの醍醐味だ。
元手300万円からわずか2年で1億円の資産を築いたゆず氏は、新作ゲームの動向を誰よりも早く察知し、株価が急騰する前の「初動」に乗る技術に長けている。
一般的に、株式投資では企業の業績(決算)を確認してから安全に買うのがセオリーとされる。だが、流行り廃りの激しいエンタメセクターにおいては、その常識に囚われている限り大きなリターンは得られないとゆず氏は語る。
大ヒットの予兆をどこから嗅ぎ取り、期待外れに終わった際にはどう素早く撤退するのか。ゆず氏が日々実践している、情報収集術と資金管理のルールを聞いていく。インタビュー連載全2回の最終回。
なぜ好決算が出た瞬間、株を売るのか
ーー投資の基本は業績を確認してから買うことだと言われますが、好決算が発表された直後に株価が急落するのはなぜでしょうか。
株式市場が「未来の期待値」を先取りして動くメカニズムによるものですね。
とくにゲーム株の場合、新作タイトルの発売日が近づくにつれて投資家の期待は最高潮に達し、株価もそれに合わせて上昇していく傾向があるんですよ。
そして実際にゲームが発売されて、数カ月後の決算発表で「過去最高益でした」と素晴らしい数字が出た瞬間、事前に買っていたプロたちは利益を確定させるために一斉に株を売ります。いわゆる「事実売り」と呼ばれる現象ですね。
好業績のニュースを見てから慌てて買いに向かうのは、彼らに高値で株を売りつけられているのと同じ状態になってしまいます。
美味しい果実を味わうためには、誰も注目していない発売の数カ月前、あるいは最初のトレーラー映像が公開された直後から、じっくりと銘柄を仕込んでおく必要があるわけです。
大半の人は「まだ売上がどうなるかわからないから怖い」と様子を見てしまいますが、数字が確定していない不確実な時期にこそ、最大の利益が眠っているんですよね。