会社員をしながら副業の最高月商100万円超。「リスクを抑えて副業で稼ぐ」ひとりビジネスのリアルと原点
「副業で稼ぐには、本業を捨てて背水の陣で挑むしかない」――そんな勝手な先入観を抱いていないだろうか。
今回登場するのは、大手IT企業のグループ会社役員を務めながら、長年にわたり多種多様な副業や事業立ち上げを実践してきた清水正樹氏(40)だ。同氏は会社員としての安定した立場を維持しながら、副業で最高月収100万円を超える実績を達成。さらにコンサルティングからSaaS事業、果ては実店舗の経営まで幅広く展開してきた。
本稿では、清水氏の経歴や家族構成、そして最初に月収20万円からスタートした副業の原点と「リスクを極小化しながら稼ぐ」考え方について、語り下ろし形式で徹底解説していただく。全3回の第1回。
みんかぶプレミアム連載「在宅副業、在宅ワークで稼ぐ術」
オールアバウトからエンファクトリーへ。役員を務めながら始めた副業
僕は1986年生まれで、今年(2026年)で40歳になります。家族構成は妻と僕の2人暮らしです。
もともとオールアバウトという会社に入社し、そこからスピンアウトする形で立ち上がったエンファクトリーという会社で、メインの本業として役員を務めています。親会社や株主がいる状態での雇われ役員という立場ですね。
副業のキャリアで言いますと、本格的に始めたのは2010年~2012年頃からです。もうかれこれ10年以上前からちょこちょことやっているので、歴としては割と早い段階からスタートしていて長いほうだと思います。
僕が所属しているエンファクトリーという会社自体、創業した2011年当時から「専業禁止」というメッセージを掲げています。また、事業としても副業/フリーランス人材のマッチングプラットフォームを運営している経緯もあり、そういった知見も含めて2020年頃には小学館さんから副業のコツに関する書籍も出版させていただきました。
僕が副業を始めて最初に手がけた主な仕事は、ベンチャー企業やスタートアップ向けのコンサルティングでした。当時はちょうどスタートアップへの投資が流行り始めたタイミングで、そうした会社をグッと成長させるための事業企画、PM(プロジェクトマネジメント)的な動き、マーケティング支援などを、クライアント企業ごとに受託してやっていました。
最初は僕一人で案件を受けていたのですが、個人の稼働時間にはどうしても限界があります。そこで途中からは、副業で動けるメンバーを募ってチームを組み、自分の稼働をアレンジしながら案件を回していく形にシフトしていきました。
コンサル、SaaS、ハリネズミカフェ……多様な副業展開と「最高月収100万円」
コンサルティング事業のほかにも、様々な事業を並行して立ち上げてきました。
例えば2011~2014年頃にはSaaS事業を立ち上げました。これはネットショップ(EC)向けに、ギフト用のメッセージカード作成機能などを提供する仕組みです。月額制のストック型ビジネスなので、時間が経つにつれて収益が積み上がっていくモデルでした(※現在は直接関わっていません)。
さらに、副業で資金が貯まってきた2018年頃には、インバウンドのニーズに着目して「ハリネズミと触れ合えるカフェ」を立ち上げ・オープンさせました。外国人観光客の方々に非常にウケがよく、ビジネスとして成り立っていましたね。
副業を始めた当初の収入は、コンサルティングなどで月20万円ほどでした。そこから取り組みを広げていく中で収益が拡大し、最高月収では100万円を超えるところまでいきました。本業のベンチャー企業としての報酬がまだそれほど高くなかった時期もあり、副業の収入が本業を上回ることも普通にありました。トータルの累計で言えば数千万円後半くらいの副業収入を得てきた計算になります。
世の中には、仕事を100%やめて背水の陣でリスクを取って起業する人もいて、それはそれで本当にすごいことですが、限られた人にしかできない選択でもあります。
僕の場合は、会社員としての本業をベースに置きながら、サブとしてリスクを極小化して副業を行い、安定的・着実に収入を増やしていく。このやり方であれば、より多くの人が実践しやすいのではないかと思っています。