「老後2,000万円なんて絶対ムリ!」貯金30万円の会社員が、33歳で資産6,600万円まで増やせた理由
手取り20万円そこそこ、貯金は30万円以下。さらに奨学金の返済も抱えていた20代の会社員が、「老後2,000万円問題」をきっかけに資産形成を始め、約7年で資産6,600万円超まで増やした。
その人物が、YouTubeチャンネル「節約オタクふゆこ」を運営するふゆこ氏だ。現在はセミナー登壇や企業チャンネルへの出演など、節約や投資に関する情報発信を続けている。では、いかにして彼女は「お金の不安」から抜け出し、ここまで資産を増やしていったのか。全3回の第1回では、その出発点と資産形成のロードマップをたどる。全3回の第1回。
みんかぶプレミアム連載「富裕層たちの黄金法則」
貯金30万円・奨学金477万円。「老後2000万円」に絶望した26歳の転機

今から7年前、26歳の私は手取り20万円そこそこの会社員で、貯金は30万円以下でした。しかも奨学金477万円の返済という、いわば借金を抱えていたのです。将来的な結婚も考えていましたし、「自分のお金で海外旅行に行きたい」という程度の希望もありました。ただ、貯金30万円以下では国内旅行に行くのがやっと。まして、出産や子育てまで見据えられるような資産状況ではありませんでした。
そんな中、追い打ちをかけるように話題になったのが「老後2000万円問題」でした。後から調べれば、あくまで平均的なケースを前提にした試算に過ぎず、必要額は人によって全く違うと分かるのですが、当時は金融知識がほとんどなく、「2,000万円なんて絶対に無理だ」と数字だけを見て絶望しました。奨学金の返済を抱え、貯金も30万円以下。「今のままで、将来本当に大丈夫なのだろうか」という漠然とした不安が、「このままではまずい」という具体的な危機感に変わったんです。
とはいえ、「将来が不安だ」と思うだけでは、何をすればいいのか分かりませんでした。そんな時、YouTubeのおすすめに流れてきたのが、経済的自立と早期リタイアを意味する「FIRE」の動画でした。「働かなくても、生活に困らない生き方があるんだ」と、そこから「FIRE」について調べる日々が続きます。
当時は投資や節約の知識もほとんどありませんでした。それでも動画を参考に、自分の収入を当てはめてFIREまでの道のりを試算してみたんです。すると、会社員として年功序列で多少なりとも収入が上がるのを想定しつつ投資もすれば、十分にFIREを狙える水準だと判明しました。具体的には、13年間、節約と投資をコツコツ続けて期待通りのリターンが出れば、資産は6,000万円ほどに到達するという試算でした。
それなら老後2000万円問題も自然と解決する──絶望していた感情が、「本気でやってみよう」という具体的な行動への意欲に変わった瞬間でした。不労収入だけで生活するというFIREの考え方は、それまで自分とは全く別の世界の話だと思い込んでいましたが、数字で試算してみたことで、「もしかしたら自分にもできるかもしれない」という手触りのある希望に転じたのです。