生成AIはまだ伸びる・・・でも「AI株は買わない」資産2億円投資家が次に狙う“AIの恩恵株”
「AI株は、もう買うには遅いのではないか…」
生成AI・半導体関連株が相場をけん引してきた2026年。主力銘柄のなかには大きく上昇したものも多く、今から飛び乗ることにためらいを感じる投資家は少なくない。
投資歴30年超、資産2億円を築いた個人投資家・なごちょう氏も、人気化したAI株をそのまま追いかけることには慎重だ。
それでも、生成AIは年末まで相場の中心テーマであり続けるとみている。注目しているのは、半導体の主力株そのものではないという。
では、次に資金が向かうのはどこなのか。なごちょう氏に、年末に向けて注目する業種や、“AIの次のトレンド”を探すうえでの見方を伺った。インタビュー連載全3回の第1回。
AI株を追わずに「AIの恩恵株」を探せ
ーーAI関連株は、さすがに買われすぎではありませんか。
生成AIは、年末まで引き続き大きなテーマになると思っています。Googleをはじめとするハイパースケーラーが巨額の資金を投じていますし、世界的な関心も高い。投資そのものが急に止まるとは考えにくいですね。
もっとも、これまで上がった銘柄をそのまま買えばいいかは別問題です。大きく上昇した銘柄のなかには、高値をつけたあと大きく下げたものもあります。そこから以前の高値をあっさり抜けるかどうかは、慎重に見極めたいところです。
ーーでは、この先はどこに資金が向かうのでしょうか。
決算が出るたびに、「ここも生成AIの恩恵を受けていたのか」とわかる企業が少しずつ出てきています。
半導体関連ともAI関連とも思われていなかった会社が、実はデータセンター投資の拡大で売上や利益を伸ばしていた。そうした企業が知られていけば、お金も流れていくはずです。
生成AI相場の“第二トレンド”と言ってもいいかもしれません。
ーー具体的には、どのような分野に注目していますか。
最近気になっているのは、光電融合や光通信です。サーバーのなかでは電気信号でデータをやり取りしていますが、それを光信号に置き換えていく技術があります。
生成AIが広がるほど扱うデータ量は膨らみ、処理速度や消費電力が課題になっていく。光を使えばより高速にやり取りできる可能性があるため、関連技術を持つ会社に注目が集まり始めています。
ーーAIで稼ぐなら、半導体メーカーを買うのが近道では。
私は、AIが成長することで何が足りなくなるかを考えるほうが面白いと思っています。データセンターが増えれば通信には負荷がかかり、コストもかさむ。設備や材料が足りなくなる場面もあるでしょう。
そのボトルネックを解消できる企業には、新しい需要が生まれます。半導体の周辺にはたくさんの会社がありますから、「AI関連」の看板がついていない企業にも目を向けてほしいですね。