株で2億7000万円を失い借金、FXで4年連続プラスへ 元パチプロが株で見誤った「相場の変化」

パチプロから株式トレーダーに転じ、資金を一時2億7000万円まで増やしたロジット原田氏。しかし相場の変化に対応できず、全資金を失ったうえ借金まで抱えた。その後に選んだFXでは、2022年から4年連続でプラス収支を保っている。波乱の歩みを聞いた。全3回の第1回。
みんかぶプレミアム連載「FXで最短で億り人へ 世界経済の流れを読み切る!」
株で2億円超を稼いだトレーダーの、勝ち方の原点
工業高校を出て電気機器メーカーに7年勤めた原田氏は、その後、パチンコとスロットで生計を立てるようになった。約10年続けた生活の入り口は、コンビニで手に取った小さな本だ。パチプロが書いたその本で、運任せだと思っていた考えが覆った。
「パチンコは運だけのギャンブルで、どう考えても胴元が儲かる仕組みだと思っていました。でも、仕組みを理解して店選びや台選び、打ち方を考えれば、理論的に勝てる。僕は理論的に考えるのが得意だったので、勝つ方法を突き詰めるほど、アイデアが浮かんできたんです」
釘の状態や店の傾向を調べ、期待できる時給が2000円を下回る台は打たない。条件の良い時だけ勝負する、仕事としてのパチンコだった。
同業者は、すぐに見分けがつくという。印象深いのが、新装開店の日の出来事だ。
「新装開店の日、隣の人が5分ほどで席を立ったんです。そのあと別の新装店に行ったら、その人がいました。ダメだとすぐ見切って移ったんだなと。ああ、この人はプロだと思いました」
この人物はのちに、原田氏を投資の世界へ導くことになる。きっかけは、パチプロの稼ぎに天井があったことだ。1玉4円という決まったレートでは、時給2000円前後が限界で、元手を増やしても稼ぎは増えない。しかもプロが増えれば、店側も出玉を絞ってくる。
「プロばかり増えたら、向こうも渋くしてきます。パイの取り合いですよね。それは株でもFXでも同じです。そのころ培った基本的な考え方は、株を始めるときにも引き継がれました」
ライブドアショックで300万円を失って得た、ある気づき
パチプロ時代に貯めた300万円を元手に、原田氏が最初に足を踏み入れた相場は株だった。2005年のことだ。銘柄選びは、友人から教わった地道なやり方だ。
「その日に出来高の多かった1000銘柄ほどのチャートを、大引け後にすべて目で見ていきます。その中から形の良い30銘柄ほどを選んで、翌日の取引に備えていました。この作業だけで毎日4時間かかるので、結構大変でしたね」
最初は大きく負けたが、3カ月ほどで黒字に転じた。資金が1000万円に届いた頃、ライブドアショックで一気に300万円を失う。資金の3割にあたる痛手だが、原田氏は「300万円で済んだ」と振り返る。