「短期投資は会社員に不利」著名な長期投資家がオススメする月次情報「絶好調」銘柄

本稿で紹介している個別銘柄:yutori(5892)、BuySell Technologies(7685)、トヨクモ(4058)、フレアス(7062)、ウイングアーク1st(4432)、スタメン(4019)、コメ兵ホールディングス(2780)、ギフトホールディングス(9279)、イルグルム(3690)、買取王国(3181)
株式投資歴30年を誇り、理論株価を用いた分析で多くの個人投資家に影響を与えてきた、はっしゃん@株Biz(@trader_hashang)さん。いまや“長期投資家”として知られる彼も、投資を始めた当初は短期投資に挑戦した過去があると言います。
短期投資から長期投資へと至った道のりと、今注目する銘柄・月次情報の見方について、豊富な経験とともに語っていただきました。インタビュー全2回の第1回。
目次
投資スタート時は短期志向だった
ーー投資家の間では長期投資家として有名なはっしゃんさんですが、投資を始めたばかりの時に短期投資をされた経験もあるのですよね。
30年近く前のことでうろ覚えではありますが、最初は短期投資をしていました。ところが、仕事中に株価が想定以上の動きをして短期投資は断念。
短期はサプライズ材料が出れば人気化したり、暴落したりすることも珍しくなく、常に株価を見ていないと、なかなか勝てないと実感しました。
ーー「短期投資をしよう」と意気込んで始められたのですか?
投資をしていたら「いつの間にか短期投資をしていた」と言ったほうが正しいかもしれません。初心者は、ニュースなどで入ってくる「この銘柄が大きく上昇した」といった情報に目が行きがちで、私もそうでした。
短期投資をするなら、いつでもチャートを見られる環境を整えて時間を作り、短期投資向けの戦略を練らなければなりません。これは会社員には不利な条件なので、私は無理をしてやる必要はないと判断しました。
ーー長期投資に切り替えてから、成績はどれくらい伸びたのでしょうか?
短期投資の成績はトントンで、長期に切り替えてからは、平均して年間約10%ずつ資産が増えていくようになりました。実際にはその年ごとに大きく上下するのですが、それでも、投資した銘柄が何倍にもなることもあって、長期投資のおかげで資産をある程度増やすことができました。