「マンション選びは妥協のセンスが9割」専門家が断言するワケ あえて“〇〇がイマイチな部屋”を狙うべき本当の理由とは

マンション価格が高騰を続け、金利上昇も懸念される中、「今は買い時ではないのではないか」と購入をためらう人は少なくない。しかし、X(旧Twitter)で人気のマンション購入専門家・マンションマカロン氏(@mansion_watch)は、正しい知識と戦略があれば、マンション購入はインフレ時代における最強の資産防衛策になると断言する。
買い時の判断方法から、新築購入で失敗しないための鉄則、世帯年収別の狙い目エリア、資産価値を下げずに予算内でベストな物件を選ぶための「妥協の極意」まで、首都圏マンションの事情に詳しい同氏に実践的なノウハウをたっぷり語ってもらった。全4回の第3回。
※この記事は、みんかぶプレミアム連載「マンション・住まいで稼ぐ――シン富裕層への黄金ルート」の一部です。
目次
中古探しはSUUMOで正解。でも新築は…「物件探し」で差がつく新常識
前回の記事でご紹介したマンション選びの基本戦略とあわせて、物件探しの「正しい方法」を知っておくことも大切です。
中古物件を探すのであれば、基本的には「SUUMO」などの大手ポータルサイトを見ておけば問題ありません。巷で言われるような「未公開の掘り出し物」は、一般の人がアクセスできる市場にはほとんど出てこないものです。SUUMOに掲載されている物件で、市場の8割から9割程度はカバーできていると考えてよいでしょう。
一方で、新築物件を狙うなら、SUUMOを見ているだけでは遅すぎます。新築の情報戦でもっとも重要なのは、「公式サイトが公開されるタイミングをいかに早く掴むか」です。モデルルームへの来場予約や、販売期へのエントリー申し込みは、基本的に公式サイトの公開と同時にスタートします。
では、どうやってそのタイミングを知るのか。もっとも効率的なのは、「マンションクラスタ」の人たちのXをフォローしておくことです。話題の新築マンションの公式サイトが公開されれば、ほぼ間違いなく誰かがその瞬間に言及します。その情報をもとに、すぐさま公式サイトにアクセスしてエントリーする。これが、ガチ勢に後れを取らないための最速のアクションです。
マンション選びは“妥協のセンス”が9割 資産価値を下げない「引き算の法則」
当然ながら、理想の100点満点の家を、予算内で難なく手に入れることはほぼ不可能です。どこかでどうしても妥協が必要になりますが、その「妥協の仕方」にセンスが問われます。リセールバリューへの影響などを総合的に考慮しつつ、私が個人的に「妥協しても損をしにくい」と考える条件は、間取り、眺望、設備仕様の3つです。