銘柄選びより先に“勝てる比率”を決める・・・今期配当860万円投資家がたどり着いた「暴落に負けない」ポートフォリオ戦略

本稿で紹介している個別銘柄:三菱商事(8058)、三菱重工業(7011)、信越化学(4063)
高市早苗首相が率いる自民党が衆院選で圧勝し、日本株はすっかり祭りムードだ。そんな中で聞こえてくるのが、「株高なのはわかるけれど、結局いま何を買えばいいのか分からない」という戸惑いの声である。
一方で、配当投資と聞くと「利回りは高くても数%。それなら安く買って高く売って、短期でサクッと稼いだほうが早い」と考えたくなる人もいるだろう。
だが、そうした“目先の儲け”とは別の視点で相場を見ている投資家がいる。
「毎月5万円の配当金が入ってくる状態になれば、会社の上司への恐怖心は消えますよ」
そう語るのは、高配当・優待株投資で今期の配当860万円を達成した「ペリカン」氏だ。
株高期待が膨らむ今、ペリカン氏はどんな“最強のディフェンス”で資産を守り、増やしているのか。さらに、株価が買値まで下がっても揺れない「上がっても、下がっても嬉しい」状態は、どうすれば作れるのか。
一攫千金の博打ではなく、人生の後半戦を圧倒的に“イージーモード”へ変えるためのポートフォリオの黄金比について、ペリカン氏に語ってもらった。
みんかぶプレミアム特集「もう退場したくない! 高市トレードの『乗り方』」第2回。
目次
「三層構造」の戦略
ーー高市自民党が圧勝し、相場は極めて良好な環境にあります。これから投資を本格的に始めようとする初心者は、まず何から手をつけるべきでしょうか。
相場がよいからといって、SNSで話題のテーマ株などを「なんとなく」買っていくのは一番危険です。
まずは、自分の資産を守りながら着実に増やすための「ポートフォリオの設計図」を戦略的に組むことが重要になります。これから始める方におすすめしたいのが、資産を3つの役割に分ける「三層構造」の戦略です。
ーー具体的にはどのような比率で、どんな銘柄を組み込めばよいのでしょうか。
まず、資産の60%を占める「コア層(安定運用)」には、累進配当を掲げている商社や銀行系の高配当株などを据えます。
具体的には、三菱商事(8058)や、日本の産業を支える三菱重工業(7011)、信越化学(4063)などです。これらの企業が世界で稼いだ外貨が円安効果で膨らみ、手元に増配として届く円安還元システムを、ポートフォリオのど真ん中に据えるのです。
次に30%の「サテライト層」として、これまでの連載でお話ししてきたような防衛や核融合などの国策テーマ株をトッピングします。そして残りの10%〜30%は、絶対に株を買わずキャッシュ(現金)として確保しておきます。
ーーインフレが進み、株高が期待される今の環境で現金を残しておくのは「機会損失」になりませんか? フルインベストメントの方が効率がよい気もします。
いいえ、株式市場において、暴落は大小問わず必ず来ると断言できます。ずっと右肩上がりで上がり続ける相場はありません。
相場がクラッシュした時こそが、欲しかった優待株や高配当株をバーゲン価格で拾える「年に一度のお祭り」なのです。
その時にただ指をくわえて見ていないよう、余力(現金)を残しておくことこそが最強のディフェンスになります。もちろん待機中も優待クロスなどを活用して、現金にもしっかりと働いてもらいますよ。