資産3億円のサラリーマン投資家が語る「どんな相場」でも勝ち続けるための考え方
投資歴30年超のjack氏は、サラリーマンとの兼業で資産約3億円を持つ凄腕のベテラン投資家だ。2026年のAI相場でも資産を増加させているという。
どのような相場状況でも資産を増やし続けているjack氏に、相場で勝ち続ける考え方を聞くとともに、自身が勝ち組投資家に至るきっかけとなった失敗談とそこから得た教訓をうかがった。インタビュー連載全2回の第1回。
サラリーマンと「兼業」
ーー昨年秋以来のインタビューとなりますが、今回もよろしくお願いします。改めて自己紹介をお願いします。
私は50代後半のサラリーマン兼業投資家です。株式の投資歴は約30年で、金融危機からリーマン・ショックまで様々な経験を経て現在に至っています。リーマン・ショックで倒産した、リーマン・ブラザーズの債券にも投資して損を出した経験もあります。IPO投資で投資の勝ち筋を見つけましたが、1つの投資手法だけでは相場の変化についていけないため、その時代にあった投資手法を実践して今に至っています。
ーー昨年のインタビュー時は、資産2億円の投資家としてjackさんを紹介させていただきました。その後、AI相場もあり資産は増加していると思うのですが、現在の資産額はどの程度でしょうか。
株式投資だけをしている訳ではありませんが、昨年の資産2億円から現在は約3億円まで増えました。インフレ及びAI相場の後押しがあり資産は増加しています。
ーー不動産投資も行っているとうかがっていますが、資産のポートフォリオはどのような状態でしょうか?
資産約3億円のうち、約1億円が不動産です。インフレにより不動産の価格が上昇しており、予想以上の含み益となっています。残りの約2億円が株式と現金です。優待や配当狙いの投資も行っていますが、それらの銘柄を除くと現在は短期取引が中心です。そのため、投資タイミング以外は現金のポジションが多いですね。
忘れられない投資の失敗
ーーjackさんは投資歴約30年ですが、この投資は失敗した、という忘れられないエピソードはありますか?
2001年に、あさひ銀行ショックという株価急落がありましたが、今やご存じない方も多いのではないでしょうか。不良債権問題とITバブル崩壊が重なる環境下、現在のりそな銀行・埼玉りそな銀行の前身にあたり、当時は都銀の一角でもあったあさひ銀行の株価が、下げ止まらないことがありました。当時、あさひ銀行はサービスが良く、業績も悪くないため私も投資しており、株価が下落する中で、買い増しを進めました。そして、気付くと数百万円の含み損になっていました。含み損が大きくなると、損切りしたくても損切りできず、その年の成績はプラスで終えることができませんでした。
あさひ銀行ショックを経て、私は“銘柄に惚れてはいけない”、“損切りは必ずする”という2つの教訓を得ました。ある程度のラインを決めて、損切りをしないと、パフォーマンスも上がらず、そもそも資金も拘束されてしまい、新たな銘柄に投資をすることができなくなります。
ーーjackさんが実践している損切りのルールはありますか?
あさひ銀行ショック時に比べると、今は資産規模も増えましたが、それでも銘柄やファンドの含み損がトータル100万円を超えるとストレスがかかりますので損切りしますね。数十万円レベルなら我慢できるので、基本的に1日で許容できる損失のレベルを設定しています。