7,000万円あっても半額シール、鶏肉は100g 90円。それでも「ここだけは削らない」夫婦のお金哲学
会社員として働きながら、YouTubeチャンネル「セミリタイア目指す夫婦 もりげ」を運営し、7年ほどで資産7,000万円を築いたもりげ氏。資産が増えれば、暮らしも少しずつ豪華になっていく――そう思うかもしれない。だが、今でもスーパーでは半額シールを狙い、食卓に並ぶのは100g 90円ほどの鶏肉。むしろ「お金の使い方がわからない」と語るほど、生活レベルは変わっていないという。
一方で、決して削らないものがあるという──節約するものと、お金を惜しまないもの。その線引きはどこにあるのか。最終回となる本稿では、7,000万円を築いた夫婦のお金のルールから、家族と資産形成を両立する考え方、そしてもりげ氏がたどり着いた「お金が貯まる体質」の正体まで、余すところなく語っていただいた。全3回の第3回。
みんかぶプレミアム連載「富裕層たちの黄金法則」
生活費は夫、妻の給料は貯蓄・投資へ。資産7,000万円を生んだ仕組み
我が家のお金のルールは極めてシンプルです。
まず生活費は私の給料でまかなう。そして妻の給料は全額、貯金と投資に回す。いわゆる「先取り貯金」です。妻の稼ぎには最初から手をつけない、と決めていました。
そのうえで、現金は常に500万円をキープしておく。これが我が家の生活防衛資金です。この500万円がある状態で妻の給料が入れば、それはまるごと「余ったお金」になる。だから妻の給料分は、全てそのまま投資に入れていました。
同じ理屈で、私の副業収入も全額「余ったお金」に分類されます。つまり、妻の給料と私の副業収入をまるごと投資に注ぎ込む。これを何年も淡々と続けてきました。
どれくらいの額かというと、去年はボーナス込みで、月100万円ほどを投資に回していた時期もありました。ここ最近は相場が良かったため、2023年~2025年は幸運にもほぼ毎年プラスで、半年で1,000万円ずつ資産が増えるような時期もありました。マイナスだったのは、コロナの時と2022年の下落相場の時くらいです。
この経験は私の意識を変えました。「入れれば入れるほど増えていくなら、もっと入れたい!」そう思うと、投資の種銭を増やすために、副業にもさらに力が入る。このお金が増えていく経験が、YouTubeを5年間も休まず週1回投稿する原動力になりました。
こうして運よく相場の追い風に乗れたのも事実。ですが、その追い風を最大限に受け止められたのは「節約で種銭を作り、現金を確保したうえで、余ったお金を全部投資に入れる」という仕組みを、夫婦で淡々と回し続けていたからに他なりません。仕組みを作って淡々と投資を続けていたからこそ、相場上昇の恩恵を大きく受けることができました。
資産7,000万円でも鶏肉は100g 90円。「半額シール」を狙う生活を続ける理由
「資産が7,000万円になって、生活は変わりましたか?」――そう聞かれることがあります。答えは、「まったく変わっていない」です。それどころか、むしろ生活レベルは下がっているかもしれません。(笑)
これは私だけではなく、お金を貯めている人あるあるです。お金を貯めるとき、多くの人が「節約」から入ります。すると、無駄にお金を使うことが気持ち悪くなってきます。収入が増えても、「電気代が高い」「食費がかかりすぎだ」と、つい反応してしまう。この感覚が体に染みついてしまっているのです。
我が家は今でも、スーパーの半額シールばかりを狙っています。普段食べているのは100g 90円ほどの鶏肉。元々、妻も節約気質で高級なものには興味がないタイプです。どのスーパーの野菜が安いか、どこの鶏肉が安いかをすべて把握しています。
安い材料であっても、妻は十分おいしい料理を作ってくれます。特に妻が作る唐揚げが大好きです。資産が7,000万円あっても、私の舌は贅沢食材で肥えることはありません(笑)
むしろ今の悩みは、「お金の使い方がわからない」ことです。ギャンブルもやめ、副業に時間が取られる今、お金を使うタイミングがそもそもありません。おそらく、時間があっても使おうという気すら起きないでしょう。かつて月に何万円もスマホゲームやギャンブルに溶かしていた人間が、です。これが俗に言う「お金使えない病」で絶賛発症中です。(笑)
生活レベルを一度上げてしまうと、下げるのは難しいです。だから絶対に上げません。この徹底した姿勢こそが「お金が貯まる体質」の正体だと私は考えます。