AI副業で月50万円を稼ぐには? 月収120万円のWebライターに聞いた
AIを使って「月5万円」の第一歩を踏み出したら、その先はどうするのか。月50万円となれば、同じやり方を繰り返すだけでは届かない。
前回は、ライター歴11年の佐藤誠一氏が、AIを使って作業時間を約8割削減し、月収を約60万円から約120万円へと伸ばした過程を紹介した。そして、その第一歩として「月5万円」を狙うための考え方を聞いた。
月5万円なら、副業の延長としてイメージできる人も多いだろう。しかし、月50万円となると一気にハードルが上がったように感じる。高度なAIスキルが必要なのか。特別な営業力がなければ難しいのか。それとも、まったく別の仕事を始める必要があるのか。
佐藤氏自身も、ライターとして働いていた頃は「50万円ももらっていいのかな」と感じていたという。ところが企業と仕事をするようになると、自分が考えている仕事の価値と、企業側が感じる価値には大きな差があることに気づいた。
さらに、日々の情報発信を続けるうちに、それ自体が営業の役割を果たし、企業から仕事の相談が舞い込むようになったという。
第2回では、月5万円の先で収入を大きく伸ばすために、佐藤氏が何を変えたのかを聞く。AIの知識だけでは仕事にならない時代に、企業から選ばれ、より大きな仕事につなげるための考え方とは。全3回の第2回。
みんかぶプレミアム連載「AI富裕層への最短ルート」
「全部無料で出していい」SNSが勝手に営業してくれる仕組み
AIの進化スピードは凄まじく、毎日のように新しいツールや機能がリリースされます。こうした最新トレンドをキャッチアップし、自身のビジネスにどう組み込むか。その鍵となるのが、日々の情報発信とコミュニケーションのバランスです。
私は、AIを使って毎朝自動的にマーケティング系の最新ニュースを自分のGmailに集約しています。その中から「これなら自分でも分かりやすい」「面白い」と感じたものをピックアップし、2日に1回ほどのペースで、XやYouTubeなどのSNSに投稿しています。
「自分が苦労して見つけたノウハウを、無料で公開してしまうのはもったいない」と感じる方もいるかもしれません。しかし、私の感覚は少し違います。情報なんて、AIに聞けばいくらでも出てくる。だからこそ、出し惜しみする理由はありません。
実際、私がClaude Codeの使い方や便利なプロンプトをSNSで包み隠さず公開していると、それを見たライター仲間やメディア界隈の皆さんがこぞって拡散してくださいます。その結果、意図せずとも企業の採用担当者や経営者の目に留まり、「うちでもその仕組みを教えてほしい」という問い合わせに繋がるのです。
つまり、日々のSNS発信そのものが、営業をしてくれる優秀な「BtoBの営業マン」として機能しているわけです。結局のところ、鍵になるのは継続だと思っています。AIは毎日のように進化しているので、発信を止めた瞬間に「あの人、最近見ないな」となってしまう。逆に言えば、細々とでも出し続けているだけで、「この人は常に新しい情報を追っている」という信頼になる。特別なことをするより、進化に合わせて発信を止めないこと。それが一番効くんです。
AIスキルだけでは仕事にならない。「最後に選ばれる人」の共通点
私がAIを活用し、作業時間の80%を削減できたからといって、全てをAI任せにしているわけではありません。私が大切にしているのは、人間が担うべき「企画」と「最終検品」という領域です。
クライアントへのヒアリングは、AIでは代替しにくい人間特有のプロセスです。彼らが何を求めていて、どんなこだわりを持っているのか。その潜在的なニーズを引き出し、同じ方向性で良いものを作ろうという空気感は、やはり人間同士のコミュニケーションでしか生まれません。
私のところには、「これを効率化したい」とAIでやりたいことが明確に決まっている企業よりも、「AIでやりたいことはあるけれど、どうしたらいいかわからない」と漠然と相談に来る企業が非常に多いです。わからないなら、AIに聞けば良いと思うのですが、そのニュアンスを読み取るという意思疎通がAIだとやりにくいのです。だから人間同士のコミュニケーションが大切になってくるんですよね。