100万円→1億4000万円・年間配当420万円にした“億り人“投資家が守るシンプルすぎる「10の攻略」
証券口座にログインするのは、基本的に月に1回だけ。大きな暴落があっても口座は開かず、株価の通知が来たときにだけ買うという資産約1億4000万円、年間配当金約420万円を築いた個人投資家のかげやまさん。実は、その投資手法は驚くほどシンプルなルールで動いています。
配当利回りから買値を決める方法や、売るのは2つの場面だけという売りのルール、そして相場が高い今年も数千万円を買えた理由を伺いました。インタビュー連載全2回の第1回。
決算のたびに通知の設定も更新
ーーかげやまさんは、買うための条件が10個ありますよね。スクリーニングに合格した銘柄はいつ買うのでしょうか。
まず、私が守っている条件はこちらです。
① 過去10年間、増配を続けている(据え置きは可、減配なしが最低ライン)
② 配当利回りが3.5%以上
③ 配当性向が50%以下
④ 過去10年間、増収増益傾向にある
⑤ 営業利益率が5%以上(できれば10%前後)
⑥ PERが15倍以下(10倍前後が理想、グロース銘柄は別に考える)
⑦ 自己資本比率が30%以上
⑧ 有利子負債が純利益の5倍程度以内
⑨ 営業キャッシュフローがプラス
⑩ 累進配当など、明確な株主還元方針がある
これらに合致する銘柄を見つけたら、次は過去10年間の配当利回りの推移を確認します。具体的には、たとえばあるA社の10年間の配当利回りが、おおむね2%から4%の範囲で動いていたとします。私の場合は、その配当利回りの高い水準である4%まで上がったら買うというルールにしています。
そもそも私は買う時の条件を、配当利回り3.5%以上としているので、この範囲が銘柄によっては1.5%から3.5%だったり、1%から4.5%だったりといろいろあるのです。とにかく高いところを基準にして買うということです。
私の場合はそれを具体的に決めているので、証券会社からその株価になったら通知が来るように設定しています。たとえばAという株が今1500円で、1000円になったら買うと決めたら、1000円になったら通知が来るようにしているんです。
計算自体は単純で、1株配当を目標の配当利回りで割るだけ。たとえば1株配当が40円で、過去10年の利回りの上限が4%なら、買う株価は1000円になります。増配銘柄なので、配当が増えればこの買値も少しずつ切り上がっていきます。ですから決算のたびに買値を見直して、通知の設定も更新しています。
ーー指値は入れないのですか。
まったく入れないです。通知が来たら買うというだけです。後ほどもお話ししますが、私は基本的に、何もなければ月に1回くらいしか証券口座にログインしていません。通知が来なければ何もしませんし、保有銘柄すら見ないので。
2026年の高値相場に買い場はあった?
ーー買値に届かないまま上がり続けた銘柄はどうしますか。
買いません。狙っている銘柄はいくつもあるので、その銘柄とは縁がなかったと思うだけです。
この10個の条件をすべて満たす銘柄は、私の中では30ほどしかありません。それが多いか少ないかは人それぞれですが、私はその30銘柄すべてについて、ルールに沿って買う価格をあらかじめ決めています。あとは株価がその水準に達して通知が来たら買うだけです。
ーー今年のように相場全体が高い局面だと、通知はほとんど来ないのではないですか。
それが意外と来るのです。相場というのは歪んでいて、全体が高くても、特定の業種だけが売られたり、なぜかこの銘柄だけ下がったりということがよくあります。だからこそ、相場の水準にバイアスをかけず、ルールどおりに通知が来た銘柄を買うことだけに徹しています。実際、今年も数千万円ほど買うことができました。