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天才エミン・ユルマズ「3月に1ドル125円まで行く」…日経平均5万円時代は”待ったなし”

 2月10日に報道された次期日銀総裁人事により、政策運営と日本市場への影響について世界中の注目が集まる。複眼経済塾取締役・塾頭のエミン・ユルマズさんは、今後の日本経済について「日本の資産は動き出す時代の手前まで来ている」と述べる。日銀の政策変更の可能性と、これからの株価についてこう分析する。(全3回の2回目)

「構造的なインフレ」を発生させる3つの要因

――今年以降、世界経済の先行きはどうなりますか。

 時代がデフレからインフレに変わりました。それが今後は「構造的なインフレ要因」によって、インフレは続き、景気が悪くなるという状況が発生するんです。

 構造的なインフレ要因というのは3つあり、1つ目は中国とのデカップリング(分断)です。つまり、今、新冷戦で米中がデカップリングすることによって、見えない政治的コストや様々なリスクなども含めたトータルコストが発生したと考えると、中国(で生産するコスト)は決して安くないです。しかも、新型コロナが発生し、習近平の3期目が決定した今、中国へのリスクは非常に大きなものになっていて、中国は(欧米各国との)デカップリングを避けられない。そしてデカップリングが起こることによって、必然的にコスト増が発生してきます。

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この記事の著者
エミン・ ユルマズ

トルコ・イスタンブール出身。東京大学工学部を卒業、同大学新領域創成科学研究科修士課程修了。野村証券に入社し、投資銀行部門、機関投資家営業部門に携わった後、2016年に複眼経済塾の取締役・塾頭に就任。

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