81銘柄でテンバガー達成の2.5億投資家「いつでもどこでも10倍株の種はある」注目の業種を暴露

本稿で紹介している個別銘柄:ピリッツ(2222)、サン電子(6736)、日本製鉄(5401)
過去81銘柄でテンバガーを達成しながら億り人になった「テンバガーハンター」愛鷹氏に、日経平均最高値更新した今、注目銘柄や相場観などについて伺った。みんかぶプレミアム特集「億り人の考え方」第7回。
目次
4万円 越えては叩かれ 日本株
3月に初の日経平均4万円を超えたと思いきや大幅調整を余儀なくされ、7月に再び満を辞して日経平均4万円を勢いよく超え最高値更新42426円!と思いきや7月末の日銀の政策金利の利上げ報道により、半月足らずで日経平均は約1万円も急落。
特に8月5日は一時一日だけで5500円も暴落して30500円も割れ、終値31458円と過去最大の下落幅4500円を記録し、”(日本株だけ)ブラックマンデー”再来となりました。
今回の株価急落の原因は、低金利の円を借りて高金利の外貨に投資(円キャリートレード)していた海外のヘッジファンドらが、7月末の日銀利上げ及びその後も利上げを辞さない金融引き締めに強気な発言を受け、借りた円を返すために日本円を調達したため、円高が進んだとされています。
ここ数年のドル円は円安基調が続いていましたが、日本政府の円安恩恵銘柄に減益懸念も出始めるなど、日本株市場には逆風となると捉えられ、一気に売り込まれたようです。
利上げ観測はずっと出ており、多少の乱高下は想定していましたが、ここまで大きな振れ幅を記録するとは思いませんでした…私の持株にもダメージを残していきました…。
ドル円は前回記事(「過去79銘柄でテンバガー達成の2.5億円投資家! 後半戦の本命テーマとテンバガー期待の3銘柄「半導体から人気テーマが変わりつつある」」)で160円が日本政府のドル円最終防衛ラインと示唆するような二度目の為替介入か、と触れましたが、利上げ発表もあり140円割れまで円高に。
FRBのパウエル議長が9月のFOMCで0.5%の利下げを発表しました。EUも今年2回目の利下げを発表するなど、欧米は利下げする中、日本は利上げを検討する等、世界の金融政策の方向性と真逆の金融政策を展開しています。
今後も日米金利差は縮小傾向にあるため、円高の流れが続きそうではありますが、欧米通貨の方が高金利通貨であることに変わりはないため、円高一辺倒な展開とはならないように思います。
年後半 政治イベント 目白押し
2024年は後半になった途端に金融政策の大きな方針転換が相次ぎ、年末にかけては日米共に政治イベントが目白押しです。
すでに今秋に予定されていたアメリカ大統領選にも大きな動きがありました。7月13日にはトランプ候補の銃撃事件もあり、再選ムードが高まった感もありましたが、その1週間後には突然のバイデン大統領の大統領選辞退と新大統領候補ハリス氏の支持表明から、“民主党ハリス氏“対“共和党トランプ氏“という新たな構図になり、民主党側が大統領選を前に刷新感を強めた展開を演出してきました。
一方、日本はというと、8月に岸田総理が時期総裁選への立候補を辞退すると突然表明し、岸田路線が続くかと思いきや9人の新総裁候補が乱立する波乱の展開に。各種報道を見ていると、現時点では石破氏と高市氏の決選投票になりそうで、このままいくと、“日本初の女性総理を!“の機運の高まりに乗っかり、高市氏に分がありそうでしたが、実際は石破氏が新総裁に。
ドル円は大きく円高方向に反応したことで先物も一気に下落。週明けからは日本株も2000円以上の大幅調整の後に、防衛、再生エネルギー、鳥取県関連銘柄に物色が向かいそうです。
逆に高市氏関連として思惑で9月末に上昇していた原発、宇宙関連銘柄は軟調な展開になりそうですね…。
鳥取県関連銘柄というと、以前寄稿(「1年で株価10倍になる銘柄の共通点と2つの傾向…歴史的株高!通算68銘柄のテンバガーハンターが厳選して超期待の4銘柄」)した寿スピリッツ(2222)は、総裁選前に思惑で買いが入ってましたね。週明け以降も株価上昇の勢いが続くかは分かりません…が、東京駅では海外の修学旅行生などを見かけたり、北アルプスの山奥でも外国人登山客を見かけたり、とインバウンドは相変わらず絶好調ですので、当社の業績にも好影響がありそうです。通期決算上振れからの増配を期待したいところです。