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高市トレードに沸く株式市場・・・FP1級の女優投資家が「損小利大」を心掛けるワケ

咲嬉
(c) AdobeStock

 15歳で女優としてデビューした、咲嬉 (@plievesakki)さんは、初めての投資信託で失敗したのち、学びに目覚めてFP1級、証券外務員1種を取得しました。

 現在は、タレント活動や事業を行いつつ、子育てや投資も行っています。咲嬉さんは、どのようなことに注意しながら、投資を行っているのでしょうか。

 咲嬉さんのマイルールや短期トレードで失敗した経験について語ってもらいました。インタビュー全2回の最終回。

目次

チャートを見る時に参考にするテクニカル指標

ーーFP1級を取得している咲嬉さんですが、初心者投資家にはどんなアドバイスを行っているのでしょうか。

 「投資に正解はない」ということは、まず前提としてお話することがあります。100人いれば、100通りの投資スタイルがある。家族構成も、資産も、収入も支出も、目的も全員違いますよね。だから、「これさえやれば全員儲かる」という話があったら、それこそ怪しいため、自分に合う投資方法を探していきましょうとお話しています。

 たとえ人気のS&P500やオールカントリーであっても、それが“全員に合う”わけではないと思っています。

ーー咲嬉さんの投資スタイルを教えてください。

 中長期投資です。ただ、ボラティリティが高い銘柄を見ると、FPを持っている私でも「魅力的だな」と手を出してしまうことがあります(笑)。しかし、それで実際に失敗した経験があるからこそ、学びになった部分も大きいです。

ーーチャートを見てテクニカル分析もされるのですか?

 特によく見るのは、価格の勢い、モメンタムを把握するRSIとトレンドの勢いを確認するために使うMACDです。RSIが日足で20付近に下がったら「買いを検討」、80付近まで上がったら「そろそろ売りかな」といった目安にしています。ただ、この二つはあくまでも“参考指標”程度に見るだけ。

 それよりもファンダメンタルズを重視していてPER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)、ROE(自己資本利益率)などを確認して、「この企業の利益構造や成長性はどうか」を見極めます。どれか一つを妄信するのではなく、複数の要素を総合的に判断するのが大切だということです。

これだけは守る!「マイルール」

ーーマイルールのような基準はお持ちですか?

「短期で売買しなきゃいけないような銘柄は選ばない」ことは守るようにしています。

 今私は一歳の男の子を育てているので、チャートに張りついて一日中トレードするなんてことはできません。日本株なら朝9時から、米国株なら夜10時半や11時半から明け方まで・・・。子育てしながらは無理ですよね。だから私は「頻繁にチェックしないと困るような銘柄は買わない」と決めています。また、短期トレードは何より心が疲れてしまうタイプです。

ーー短期トレードをされたことがあるなら、トレンドに乗りたくなる瞬間もありますよね。

 ありますし、失敗も経験しました。

 それは、コロナ禍でモデルナ株を買った時のこと。毎日のようにギャップアップ(窓を開けて上昇)しているのを見て、意を決して深夜0時ごろに私にとっては大きな額を入れてエントリーしました。当時は「夜中の2時くらいには利益が出ているだろうな」と、完全に浮かれていました。

 すると、ポジションを持った瞬間、まるで誰かに見られていたかのように急落。2時間で利確するつもりが、2分で暴落したんです。

 その後、回復することもなく、震えながら損切りしました。夜中2時過ぎに近所の公園に行って、「お金なくなっちゃった・・・」と泣いていました(笑)。

ーーしかし、その経験があったからこそ今のスタイルがあるんですね。

 あの経験がなければ、いまだに「短期で一発当てたい」みたいな気持ちを引きずっていたかもしれません。痛い思いをしたからこそ、今は「穏やかに続けられる投資」を選ぶようになりました。

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