ブログから投資へ。人気ブロガーJIN氏が歩んだ、年間-600万から億トレーダーまでの道

「オレ的ゲーム速報」を立ち上げ一躍人気を集めたJIN氏。その彼には、10年以上にわたって為替・株式市場と向き合い続けてきた、個人投資家としての顔もある。しかし順風満帆だったわけではない。億トレーダーまでの道のりを聞いた。全3回の第1回
みんかぶプレミアム連載「デイトレード 最短で億り人を目指す!」
目次
JIN氏も通った道。デイトレ初心者が陥る典型パターン
JIN氏が投資を始めたのは2016年ごろ、1ドル100円~120円という時代だった。「時間とお金を持て余すようになって、何か新しいことをやらなきゃな」という感覚がきっかけだったという。最初に選んだのはFXで、資金については最初からほぼ全額を投入している。普通であれば少額で様子を見るところから始める人が多いはずだが、JIN氏は違った。
「最初にいくら入れたかは正確には覚えていないんですが、たしか1000万円くらいだったと思います。少しずつではなく、最初からほぼ全資金を投入するような感じでした」
FXと同時期に、株式投資も並行して始めている。最初から大きく動いた分、最初の失敗も大きく記憶に残っている。株の投資で覚えている最初の挫折について、JIN氏はこう振り返る。
「一番最初に失敗した株は覚えてますよ。大塚家具ですね。なんかテレビですごい話題になってましたよね。確か配当を増やしたんですよ。業績がめちゃ悪くて株価が下がってるけど、増配したってことは何かあるんだろうなと思って買ったら、何もなくて。あの失敗だけはめっちゃ覚えてますね」
経営不振が報じられ、メディアでも大きく取り上げられていた大塚家具が、業績悪化のなかであえて増配を発表した。その裏に何らかの好材料があるはずだと読んで買いに動いたが、実際には特別な理由はなく、株価はそのまま下落していった。話題性や意外な発表の裏に何かを読み取ろうとする行為が、必ずしも報われるわけではないという、投資家としての最初の教訓だったといえる。
そしてFXでは、もっと根の深い誤解とも向き合うことになる。デイトレードを始めた人がやりがちな「コツコツドカン」――小さな利益を積み重ねていても、たった1回の大きな損失で資産を傷つけてしまう失敗パターンに、JIN氏自身もはまった。「損切りするから損するんだと思って、損切りしなかった」というのだ。実際には、損切りをしないことが損失を防ぐのではなく、ポジションを抱え続けることでむしろ損失を膨らませてしまう。頭ではわかっているこの教訓だが、これはJIN氏を今も悩ませ続けている。
「簡単に稼げる」は幻想だと知った3年間
相場は簡単には勝たせてくれない。投資3年目の2018年、アベノミクスの恩恵が終わり、米中貿易戦争の勃発によって相場が大きく荒れる時期に巻き込まれた。デイトレードより少し長めの売買スタイルが逆方向に振れ、大きな損失を抱えてしまう。年間の損益は約-600万円となり、初めての年間マイナスを記録した。アベノミクスという大きな上昇の波に乗れていた間は気づかなかった、相場が思い通りに動かないときの怖さを、ここで初めて経験することになる。
それでもトレードを辞めるという選択は取らなかった。我慢を重ねた先に、ようやく光が見えたのが2020年1月だ。わずか1ヶ月で1000万円以上の利益を叩き出した。マイナス600万円という痛手から、わずか1年余りでここまで巻き返せたこと自体が、相場というものの振れ幅の大きさを物語っている。
しかし、その期待は長くは続かなかった。2020年2月以降、新型コロナウイルスの影響で相場が急変する。史上最大級の相場の暴落をまともに受けることになった。この暴落で-3200万円ほどの損切りを決断し、3月中旬には含み損と確定損失を合わせて-8000万円という大きな痛手を記録する。それだけの規模の損失でも、JIN氏は相場から退場することはなかった。資金をどうコントロールするか。その積み重ねこそが、相場に居続けるための最低条件であることを、この経験が改めて教えてくれたのかもしれない。
その年の最終的な投資結果は、FX・CFDの確定損益がマイナス1300万円超、含み損益もマイナス2670万円超という大きな数字だった。一方で株・投資信託の方は確定・含み損益ともにプラスを確保しており、株とFXとで明暗が分かれた。