アメリカ株が5%上がったら、日本株はいくら上がる?月740万円を生んだデイトレの「0.8倍」という物差し

会社員として9年働いたのち、2024年から専業デイトレーダーとして相場に向き合うシンク氏。専業1年目は月30万円ほどだった収支が単月740万円まで跳ねた背景には、日米の銘柄を結ぶ連動性の発見があった。全3回の第2回。
みんかぶプレミアム連載「デイトレード 最短で億り人を目指す!」
トランプ関税ショックの2週間で、月30万円が700万円に変わった理由
2025年4月、トランプ大統領が関税措置を打ち出し、株式市場が急落する。多くの投資家が手を止めた局面で、シンク氏は逆に踏み込んだ。
「2週間ぐらい、寄りで買って持つ。それだけでも取れました」
新しい手法を持ち出したわけではない。暴落時は1日に動く幅が平常時の何倍にも広がるため、同じ買い方でも1回あたりの利益が膨らむ。売られすぎた銘柄には寄り付き直後に買い戻しも入りやすい。1年かけて磨いた寄り付きの取り方が、そのまま大きなチャンスと重なった。
この月の収支は700万円、翌5月も200万〜250万円。前年まで月30万円だった数字が一気に跳ねた。
「暴落のときに落ち着いて入る勇気があれば大きく稼げる、というのを学んできたんです。何回も暴落相場を経験してきたので、そういうチャンスが来たら、強く入ろうと思えるようになって」
1年目に積み上げた400万円は、金額よりも、暴落を何度もくぐって値動きの型を覚えた期間として効いていた。続く6月から8月はメタプラネット(3350)を筆頭に小型株が買われ、この3ヶ月でも100万〜150万円を取っている。年間の収支は、相場が動く時期にどれだけ張れたかで決まる。
1本の銘柄分析から見つけた、株価のズレ
そんな彼に再び転機が訪れたのは2025年9月の出来事だ。キオクシアホールディングス(285A)が、買い注文が売り注文を大きく上回って値段のつかない特別気配となった。
「今でこそ珍しくないんですけど、当時は相場が結構落ち着いていたので、何もなかったはずなんですよ。なのにかなり買われていて、おかしいなと思ったんです。それで空売りしたんですけど、その日はすごく上がって。何かあったのかなと思ってよく見てみると、キオクシアはサンディスクと協力し合っていて、その前の日にアメリカでサンディスクが大きく上がっていたのを見つけたんです。ああ、サンディスクが上がるとキオクシアも上がるんだな、と。そのときに連動を学んだんですよ」