470名のプロを輩出したトレーダーが語る「勝てる人」の特徴…自分の“負けパターン”を知る方法とは
「チャンスを逃したくない」「少しでも値動きがあれば取りたい」――。デイトレードを始めると、チャートに張り付き、何度も売買したくなる人は少なくない。
しかし、それこそが退場への入り口かもしれない。
FX歴約8年、1000人を超えるトレーダーを見てきたよすが氏が、プロップファーム「Fintokei」の関係者との会話で聞いたのが、「日本人は世界と比べて取引回数が多い」という話だ。よすが氏自身も、短時間で売買を繰り返すスキャルピングは「最も難しい」と語る。
長く勝ち続けるトレーダーは何が違うのか。1日の取引回数から「勝てる手札」の作り方、負けたときの感情との向き合い方まで聞いた。全3回の第2回。
みんかぶプレミアム特集「デイトレで稼ぐ人、退場する人――プロップトレード最前線」
世界と比べても日本人は取引回数が多い
私がFintokeiの代表であるデイビッドさんと話したときにも出た話なのですが、日本人には一つ特徴があります。
世界のトレーダーと比較して、取引回数が多い。特にスキャルピングをする人が多いそうです。
これは日本のFX環境も関係していると思います。日本の事業者はスプレッドが非常に狭いところが多く、スキャルピングしやすい環境が整っています。
だからFXを始めると、短い時間足を見て何度も売買するスタイルに行き着きやすいのでしょう。
ただ、私はスキャルピングが一番難しいと思っています。
短期になればなるほどノイズが多くなりますし、プロップファームではスプレッドも考えなければいけません。
通常のチャレンジ口座で、初心者から中級者の人が何も考えずにスキャルピングで合格しようとするのは、かなり難しいと思います。
プロップトレードならデイトレードを勧める理由
私自身はスキャルピングもします。プロップの試験に合格したときもスキャルピングを交えていました。
ただ、それはスプレッドを見ながら「今ならできる」と判断できることが前提です。初心者が同じことをそのままやるのは勧めません。
プロップトレードであれば、基本的にはデイトレードの方がやりやすいと思っています。
一方、スイングなら何でも安全なのかというと、これも違います。
日をまたぐとスプレッドが広がることがあります。損切りや利確を十分に遠く設定したスイングであれば影響は小さいかもしれませんが、デイトレードとスイングの中間のような微妙な位置で保有すると、スプレッドの拡大によって失格するリスクが出てきます。
そのため、私は「きっちりデイトレード」か「きっちり長く取るスイング」のどちらかを勧めています。
「期待値が高い瞬間にボタンを押す」1日最大2回でいい
取引回数については、ある程度絞った方がいいというのが私の考えです。一つの目安として、1日最大2回程度がいいと思っています。
リスクリワード比も1:1以上を確保しながら、1日に最大2トレード程度に抑える。そういうスタイルの人が世界的に見ても勝っている傾向があります。
逆に、常にチャートを見て、少し動くたびに入るようなトレードは難しくなります。
そもそもトレードは、ボタンをたくさん押せば利益が増えるゲームではありません。最終的にやりたいことは「期待値が高い瞬間にボタンを押すこと」です。
期待値が高くないのであれば、何もしない。
もう一つ、絶対に避けた方がいいのが、負けた後にロットを上げることです。
「何回か連続で負けたから、次はロットを増やして取り返そう」
これはプロップトレードだけでなく、リアルトレードでもやらない方がいい。下げるならまだ分かりますが、上げるのはダメです。
私は自分のトレードでも、1回のトレードで許容する損失率を固定しています。そうしているのは、再現性を最も大切にしているからです。
「今回は負けが続いたから」「今日は調子がいいから」と例外を作らず、期待値が高い場面だけでいつも通りのリスクを取る。
トレードで生き残るには、「今回は特別」を作らないことが重要だと思っています。