AIなしでは「廃業」していた?企画のプロが明かす、ChatGPTとClaudeの“最強の使い分け”術
「AIを使えば、誰でも簡単に稼げる」――そんな甘い言葉がネット上に溢れる中、クリエイティブ業界の最前線でAIを泥臭く実務に落とし込み、圧倒的な成果を上げている人物がいる。「ない株式会社」の代表を務める岡シャニカマ氏だ。同氏は、企画やコピーライティング、制作ディレクションといった属人的な業務を、AIと巧みに連携することで劇的に効率化している。
本稿では、AIを使いながら在宅ワークを極める同氏の戦略を徹底解説。画像生成AI「Midjourney」との悪戦苦闘から始まり、現在メインで活用する「Claude」と「ChatGPT」の二刀流による業務ハック、さらにはNotionを使ったリスクヘッジまで、ゼロからAIを仕事に組み込むための実践的ロードマップを余すところなく語っていただいた。全3回の第1回。
みんかぶプレミアム連載「在宅副業、在宅ワークで稼ぐ術」
画像生成AIとの悪戦苦闘――「クソコラ」作成から始まったAI遍歴
私は「ない株式会社」という会社の代表をやっています。代表といっても、妻と2人でやっている会社で、実際に働いているのは自分1人だけ。ほぼ個人事業主みたいなものです。主な仕事は、企画やコピーライティング、制作ディレクションですね。企業さんのプロモーションやPR、イベント、屋外広告など、多岐にわたる企画を出して、制作やデザインはパートナーさんと協業して納品するスタイルをとっています。
他にも自社商品として、京都の“いけず文化”をピックアップしたステッカーを作ってふるさと納税の返礼品にしたり、オカルト雑誌の『月刊ムー』さんと一緒に陰謀論対策のボードゲームを作ったりもしました。ちなみにそのボードゲーム、大学の研究者の方々と研究したら、なんと「逆効果だった」ということが判明しまして(笑)。そういう、思いつきから生まれた自社商品開発なんかもしています。
そんな私のAI遍歴は、2023年か2024年頃に「画像生成AI」から始まりました。私は企画の仕事をしているので、最終的に企画書を作る時に「こんなイメージです」という画像を入れる必要があります。でも私はデザイナーではないので、当時はPhotoshopを使って、本当に“クソコラ”みたいなレベルで画像を切り貼りして作っていました。これがめちゃくちゃ時間を食うんです。
ちょうどその頃、画像生成AIの「Midjourney」が使えるようになってきました。Discordすら使ったことがなかったんですが、とりあえず入れてみて触り始めました。ただ、当時のMidjourneyはプロンプトを英語で入力しなければならず、私は英語が得意ではありませんでした。そこで、「ChatGPTにこういう画像を作りたいと伝えて、それをMidjourney用の英語のプロンプトに翻訳してもらおう」と思いついたんです。アスペクト比などの細かいコマンドも、自分で調べるよりChatGPTにやらせたほうが圧倒的に早かった。これが、AIを2つ噛ませて画像生成をするという私の最初のAI体験です。
一番最初に作った画像のことは今でも鮮明に覚えています。とあるスキー場の企画で、「マッチョの上半身みたいなモコモコのウェアを出しましょう」というアイデアがありました。その企画書のために、「ムキムキのおじさんがゲレンデを滑っているコラージュ」をMidjourneyに作らせたんです。最初は「上半身裸」と入れたら「そんな画像は作れません」と弾かれてしまい、「AIってちゃんとしてるんだな」と感心しつつ、ボディービルダーに変えたらうまくいった。そんな試行錯誤を経て、AIを実務に組み込んでいきました。