使える時間は1日2〜3時間。スマホと「心の中のひろゆき」で回す、子育てプランナーのAIワークスタイル
「クリエイティブな仕事は、AIには代替できない」――そう高を括るプロフェッショナルは多い。しかし、膨大なリサーチと緻密な資料作成が求められる企画業務において、AIを「優秀なアシスタント」として極限まで使い倒している人物がいる。「ない株式会社」の岡シャニカマ氏だ。同氏は、子育てという時間的制約が極限に達する中でAIを導入し、働き方を根本から変革した。
本稿では、同氏が実践する“スマホ1台で完結する”驚異の業務フローを徹底解剖。Claudeの「スキル」機能を活用したフォーマット化から、AIのアウトプットを決して鵜呑みにせず「心の中のひろゆき」を飼うという、プロフェッショナルならではのAIマネジメント術まで、ゼロから“圧倒的時短”を目指すためのロードマップを余すところなく語っていただいた。全3回の第2回。
みんかぶプレミアム連載「在宅副業、在宅ワークで稼ぐ術」
1日10時間あったPC作業時間が、子育てで2〜3時間に――それでも回るスマホと音声入力のワークフロー
AIを本格的に使い始める前、私の仕事の進め方はかなりアナログで泥臭いものでした。案件が来たら、まずはヒアリングの打ち合わせをして、自分で議事録やメモを書く。その要件を整理してコンセプトを立てるんですが、手書きのメモやMacのメモ帳を使って、あーだこーだとひたすら書き出してはまとめる作業をしていました。
方向性が見えてきたらフラッシュアイデアを大量に出して、メモ帳の中である程度完成したら、ようやくPowerPointに落とし込んでいく。まずは文章だけを入れて、そこからが一番大変な“クソコラ”作成の作業です。もちろん、全く知らない業界の案件なら、その間に何時間もリサーチをしなければなりません。独身時代は、1日のうちに平気で8時間、長ければ10時間以上、ずっとパソコンの前に座って作業をしていました。
そんな私の生活スタイルが激変したのは、AIが登場したのと同時期の2022年、子供が生まれた時でした。2023年に副業として「ない株式会社」を立ち上げ、2024年に完全に独立したのですが、この独立のタイミングとAIをがっつり使い始めたタイミングがほぼ一緒なんです。2025年には2人目の子供も生まれました。
そんな人生の激変があり、もしAIがなかったら、私は間違いなく廃業していましたね。それくらい、毎日の子育てと仕事の両立はヤバかった。育休や産休を取れればいいんですが、私も妻も会社の代表なので、2人とも育休という概念自体がないという最悪の状態でしたから。
今では、1日のうちパソコンの前に座って作業できる時間は、たったの2〜3時間しかありません。だからこそ、資料作成など時間がかかる作業は、なるべくAIにやらせるように必死に頑張っています。
一番ありがたいのは、子供の面倒を見ながらでも「スマホ」でできることが圧倒的に増えたことです。PowerPointで文字を入れたり位置を整えたりする作業は、パソコンがないときついです。でも今は、ある程度のところまではAIがやってくれる。私がやるのは、「脳内で企画を考えること」と「音声入力でそれを指示すること」、そして「上がってきたものをチェック・修正指示すること」だけです。
例えば今朝も、息子を抱っこ紐で散歩させながら、取材の質問状をスマホでAIに読み込ませて、歩きながら音声入力でバーッと私の考えを吹き込み、回答の構成を作らせていました。子守をしながらでも仕事が進むのはありがたいです。