住宅ローン金利が上がっても「待つ理由はない」 不動産のプロが勧めるマンション購入の条件
住宅ローン金利が上昇している現在、不動産の購入を検討している人は、どのように立ち回るのが正解なのか。マンション情報サイト「住まいサーフィン」を運営するスタイルアクト代表で、不動産コンサルタントの沖有人氏に話を聞いた。全4回の第4回。(聞き手・望月悠木)
みんかぶプレミアム連載「マンション・住まいで稼ぐーーシン富裕層への黄金ルート」
「待つ理由はまったくない」
――金利が上がり、不動産価格の下落も予想されています。購入を検討している人は、いま買うべきですか。それとも待つべきですか。
待つ理由は、まったくありません。正直、どうして待つのか、よく分かりません。「賃貸と持ち家はどちらが有利か」という論争はよく繰り広げられますが、毎年4%ずつ価格が下落しない限り、持ち家のほうが圧倒的に有利です。暴落している時だけは「やめておけ」と言えますが、今の不動産価格は横ばいです。生涯の住居費は、どんなに悪く計算しても、賃貸のほうが1.5倍ほど高くなります。
――なぜ、そこまで差がつくのですか。
金利と税制です。住宅ローンの金利は1%台ですが、賃貸アパートを建てる人の借入金利は3%ほどあります。それだけで総額は3割ほど膨らみます。加えて、賃貸物件のオーナーには家賃収入に対して所得税や法人税がかかり、手取りが減るため、家賃がどうしても高めに設定されやすいです。自宅の購入は税制で優遇されますが、賃貸は「投資」なので優遇されません。どう計算しても、持ち家のほうが有利になります。
――また、金利が上がる中、変動金利で借りるのは不安な人も多そうですが。
変動金利は、金利が変わっても、毎月の返済額は5年間据え置かれる仕組みが多くの金融機関にあります。5年後に返済額が見直され、金利が上がっていれば、返済額も増えていきます。金利が上がることは、誰もが知っていることであり、1年後は今よりはるかに高いと予測されています。それなら、早めに買うべき、というのが私の考えです。