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株価はまだまだ上がる? 総資産1億円超の兼業投資家が教える「金利がある時代」の稼ぎ方

(c) AdobeStock

 歴史的な高値圏での推移や激しい乱高下が続く、激動の株式市場。兼業投資家ながら株式投資で総資産1億円を築くに至ったシバウラさんは、この荒波が続くマーケットで、どんな戦略を立てているのか。

 今回は、AI関連銘柄に加えて注目しているセクターなどについて伺いました。インタビュー連載全2回の第1回。

目次

見るべき指数とは?

ーー「億り人」まであとどれぐらいですか?また、今年の相場を見てどんな印象を抱いていますか?

 ここ最近の株高もあり、含み益ベースですが、2026年に総資産1億円を突破することができました。

 今年は高市トレードで株が上がりましたが、それは予想以上でした。そこからさらに上昇し、日経平均株価は6万円を超え、多少の過熱感を感じています。中東問題で一時下落する局面もありましたが、今は織り込んでいるのだと判断しています。

 ただ、改めてチャートを見ると、日経平均株価は上がっているものの、TOPIXはそこまで上がっていません。皆さんもご存知の通り、これはAIや半導体関連の一部の銘柄が上がっていることがメインで、その他のセクターにはAIや半導体関連ほど資金が回っていないのだと思います。そのため、今のような相場では特にTOPIXもしっかり分析して、冷静にマーケットの状況を見るべきかと考えています。

ーー日常生活でもインフレを感じる場面が多いと思いますが、どのように今後は戦っていきますか?

 インフレ状況を示す指標、マーケットを見たことがないので、マインドを変えていかなきゃいけないかもしれないなとは思いつつ、それも経験してみないとよくわからないところもあります。

 確かにインフレになっていくと、価格転嫁できるような企業が強くなっていくとは思うので、値上げしてもユーザーから受け入れられるものというのが強くなってくるでしょう。

 また、米国の景気動向を注視する上で難しいのは、景気後退が必ずしも株価下落に直結しないという点です。市場には常に景気と金融政策という二つの変数が複雑に絡み合っています。

 たとえば、景気指標が悪化しても、FOMCが利下げを示唆すれば、金融緩和への期待が先行して株価が押し上げられることがあります。一方で、景気の冷え込みがあまりに深刻であれば、利下げによる下支え効果を景気後退の懸念が上回ってしまいます。

 つまり、市場の関心が景気悪化というファンダメンタルズに向いているのか、あるいは利下げという流動性供給に向いているのか、その主眼がどこにあるかを見極める必要があるのです。現段階では、この二つの力関係のバランスを慎重に測りながら、市場の感応度を読み解くことが肝要だと言えるでしょう。

 最近のマーケットを俯瞰すると「〇〇ショック」と称されるような急落局面でも、短期間で株価が回復する底堅さが目立ちます。これはコロナ禍以降の過剰流動性、いわゆるカネ余りが相場の下支えとして機能し続けている証かもしれません。

 この強力な需給バランスを考慮すれば、たとえ今後景気後退の兆しが見えたとしても、過去の歴史的な暴落時ほどの大幅な調整には至らないのではないかという仮説が成り立ちます。

 ただし、一点留意すべきは、現在の相場を牽引している半導体セクターの動向です。このセクターは現在、市場の牽引役であると同時に、期待値が最も凝縮されている部分でもあります。もしここが崩れることになれば、過剰流動性の支えを突き破るほどの負のインパクトを市場全体に及ぼすリスクがあるため、この点には最大限の警戒を払っておくべきだと考えています。

株価上昇はまだ続く?

ーーAI関連の株価上昇はまだ続くと予想していますか?

 依然として大きな成長余力を残していると考えています。今のAI関連は、一つのブームが終わるわけではなくて、次に注目される分野へ順番に主役がバトンタッチしていくような動きをしているんです。

 当初は計算基盤となるNVIDIAなどのGPUに注目が集まりましたが、現在は膨大なデータ処理を支えるメモリや、効率的な演算を担うCPUへと関心が広がっています。さらに、AIインフラの実装が進むにつれ、物理的な制約である電力や、伝送を担うフジクラ等の電線といった、いわゆるAI周辺のラストワンマイル(顧客に届く最後の工程)を支える企業に追い風が吹いています。

 特に、その分野で圧倒的なシェアや代替不可能な技術を持つ独占的企業は、価格決定権を握るため、着実な業績拡大が期待できます。日本市場においては、GPUそのもののメーカーは不在ですが、高機能な部材やインフラ関連で、代えのきかない存在を見出すことに勝機があると考えています。特にキオクシアの「NANDフラッシュメモリ」は、日本企業としては初とも言える、AI向けにダイレクトに活用される部品を製造・供給することで大きな利益を上げ始めており、今もっとも注目している存在です。

 また、AI以外に目を向ければ、高配当銘柄、とりわけ銀行セクターに注目しています。長らく続いたゼロ金利政策が終焉し、金利のある世界へ移行することは、銀行の収益構造を根本から改善させる明確なポジティブ要因です。このシナリオは海外投資家にとっても非常にシンプルで分かりやすく、グローバルな資金の受け皿になりやすい。業績改善への期待と需給の両面から、銀行株は魅力的な選択肢になると見ています。

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この記事の著者
シバウラ

兼業投資家。2013年から株式投資を始め、2020年まではグロース株の短期・スイングトレードで資産を拡大。グロースから大型株への市場の流れもあり、また安定したキャッシュフローを求めて2023年から高配当株投資をメインにシフト。2021年からは米国株にも挑戦し、国内外の株でポートフォリオを構築。2026年には総資産1億円を達成。投資と並行して情報発信にも注力。Xでは高配当株投資やAI活用を中心に情報を発信し、セミナー登壇など精力的に活動を行う。2026年6月には初の著書『本命株が迷わず選べる!タイパ最強の「AI」高配当株投資』(日本能率協会マネジメントセンター)を出版。X(@shibaura_kabu)/運営中の高配当株サイト(haitoinvestor.com)/note(note.com/shibaura_kabu)

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