投資情報はAIで大丈夫? 株式投資で数千万円を築いた兼業投資家が伝授する“今ドキ”の売買攻略

本稿で紹介している個別銘柄:KLab(3656)
歴史的な高値圏での推移や激しい乱高下が続く、激動の株式市場。兼業投資家ながら株式投資で数千万円の資産を築くに至ったシバウラさんは、この荒波が続くマーケットで、どんな戦略を立てているのか。
今回は、シバウラ氏の売買ルールなどについて伺いました。インタビュー連載全2回の最終回。
目次
大切なのは持続性のある企業を選ぶこと
ーーシバウラさんが定義する「優良企業」とは、どのようなものか教えていただけますか。
以前の考え方と大きくは変わりませんが、現在はグロース株に資金が集まりにくい環境だと感じています。これから成長する期待値だけで株価が上がっていくのは、今のフェーズでは難しいです。
私が高配当株として選んでいるのは、いわゆる王道中の王道と言える企業ですが、2年ほどでそうした銘柄の株価もかなり上昇しており、やはり市場の関心はそこにあるのだと実感しています。事業が安定していて売上の急減リスクが低く、着実に利益を積み上げられる持続性のある企業を選ぶのが正解だと考えています。
ーー前回の取材で挙げてくださったKLab【3656】は、今も保有していますか?
今は持っていませんが、プラスで着地し、一定の利益が出ました。スクウェア・エニックス・ホールディングスは今年4月21日にドラゴンクエストシリーズの新作スマートフォンRPG『ドラゴンクエストスマッシュグロウ』をリリースしました。このゲームの開発をKLabが担当しています。
ゲーム株の鉄則は「リリース前に売り抜ける」こと。期待感で買われて事実で売られる典型的なパターンですね。今回はドラクエ関連の新作でしたが、セールスランキングが芳しくない状況を見ると、これ以上の反発は厳しいでしょう。本来ならリリース前にもっと株価が跳ねてもおかしくなかったのですが、今は個人投資家の資金もグロース株より大型株に向いています。ゲーム株というセクター自体の勢いが以前ほどではないことも改めて痛感しました。
米株で勝つ戦略とは?
ーー米株の場合は、どのような戦略をとっていますか?
米株も同様に決算が起点になります。最近ではメモリ市場が活況ですが、マイクロンなどの銘柄で「業績がこれほど向上した」という事実が示され、その成長が継続すると判断すれば、たとえ高値圏であっても買い向かいます。
大切なのは脳を切り替えることなので、日本株と同じ手法に固執するのではなく、市場の特性やその時々の地合いに合わせて、戦略を柔軟にアップデートさせましょう。それが相場で生き残るための本質だと考えています。
ーー決算重視とのことですが、日足チャートなどのテクニカル面はどの程度意識されていますか?
チャートももちろん注視しています。決算後に株価が調整局面に入った場合、下落が止まり反転を確認するまでは手を出さないというのが一つの基準です。基本的には日足を見て、連続していた陰線が徐々に小さくなり、横ばいになるか、あるいは陽線が出始めるタイミングを探っています。
ーー横ばいの状態でさらに一段安となるリスクについては、どうお考えですか?
その場合は、潔く売ればいいだけです。最も避けるべきは、下落の最中に「これ以上下にはいかないだろう」と主観で買い向かい、落ちるナイフを掴む行為です。下げのエネルギーが残っているうちは、どこが底か誰にも分かりません。
チャートが横ばいになるということは、売り圧力が一巡したサインとも言えます。そこから再度下落する可能性は常にありますが、「まずは下落トレンドの終焉を確認してから入る」ことが鉄則ですし、再下落したなら淡々と損切りを実行するまでです。