なぜデイトレに「ギャンブル好きは向かない」のか?勝率85%までロットを抑える梅木流リスク管理と「向いている人」の特徴

デイトレードは「ギャンブル的」「再現性がない」と言われがちだ。しかし梅木氏はこれを真正面から否定する。「再現性は自分の中では確実にある」と言い切る根拠はどこにあるのか。
ロット管理の基準、損切りの哲学、そして向く人・向かない人の特徴まで、梅木氏に語ってもらった。全4回の第3回。
みんかぶプレミアム連載「デイトレード 最短で億り人を目指す!」
目次
ロットを上げたのは、勝率が85%を超えてから
ロットとは、1回の取引で動かす株数のことだ。同じ銘柄でも100株と1000株では、値動き1円あたりの損益が10倍変わる。梅木氏がロットを大きく上げるタイミングには、明確な基準がある。
「勝率が85%ぐらいになってから、ようやくロットを上げました。70%ぐらいの頃はそんなに大きいロットを入れていなかったです。僕よりロットを大きく張れていた人って、勝率が90〜95%ぐらいあったんですよ。95%勝てるなら、ドカンとロットを入れても普通に結果が出る。当たり前の話ですよね」
つまりロットを上げる前に、まず「このトレードで本当に勝てるか」を徹底的に確かめることが先決だ。最初から大きなロットで入ることは、不確かな前提の上にリスクを積み上げることと同じだという考え方で、この姿勢が梅木氏を退場させずに6年以上相場に居続けさせた根本にある。
リスク管理の本質は「金額の上限」ではなく「判断のスピード」
1日の損失管理は「損失額の上限」ではなく、「状況が悪くなったら即撤退する」という行動基準で代替している。固定の上限を設けてしまうと、その金額まで粘ってしまう心理が生まれるからだという。小さな判断を素早く積み重ねることで、結果的に大きな損失が生まれない仕組みを作っている。
「例えばある銘柄でここまで上がると思って買ったとして、思ったところまで上がらずに元の価格に戻ってきた。そうしたら同値で撤退する。出来高が細ってきて盛り上がりがなくなってきたなと思ったら、利益が出ていても損が出ていても、その場で売ります。スピード自体がリスク管理なんですよ。判断回数を増やして、判断スピードを上げることが自分の中では一番のリスク管理になっています」
損失がいくらかという数字を基準にするのではなく、「これ以上上がりにくい状態になったと感じた瞬間に動く」という状況判断がリスク管理の実態だ。これによって、1回のトレードで損失が大きく膨らむことを防いでいる。