35歳が転職で年収を上げる!AIで作った履歴書・職務経歴書に「最後に人間が足すべきもの」
Xでキャリアや転職について発信し、フォロワー4.6万人を抱える「ずんずんのずんずんいこう(╹◡╹)」のずんずん氏。彼女はこれまでに年間約600人、累計約5000人ものキャリア相談に乗ってきた。
昨今は職務経歴書や志望動機の作成にAIを使う転職希望者が急増しているが、ずんずん氏いわく「AIで作った完璧な職務経歴書には足りないものがある」のだという。
本稿では、AI全盛時代における職務経歴書の落とし穴と、事務職なども含めた「自分の価値の伝え方」、そして本当に貢献できる転職先の選び方について聞いた。全4回の第3回。
みんかぶプレミアム連載「年収を変える転職術」
書類は完璧、それでも不採用。AIでは埋められないもの
最近は転職活動でも、職務経歴書や志望動機を書く際にAIを使う方が増えていますよね。特に30代半ばになってくると、これまでの経験も増えてきますから、それを整理するためにAIを使うのはとても便利だと思います。
ただ、AIに「職務経歴書を書いて」と丸投げして、そのまま提出するのはおすすめしません。AIで作った書類をそのまま提出すると不採用になるケースもあり得るでしょう。AIは文章をきれいに整えてくれますが、最終的にその書類を読むのは人間です。
その人が熟練の採用担当者なのか、新卒2年目の若手なのかはわかりません。自分にとっては当たり前の仕事内容でも、読む人が「これって結局、何をやった人なんだろう?」と思えば、伝わらないまま判断されてしまうこともあります。
そして、AIに任せきりにした結果、自分が書類に何を書いたのか覚えておらず、面接本番でしどろもどろになってしまうケースもあります。
AIを使うこと自体が問題なのではありません。「いい感じに書いてもらった」で終わらせず、採用担当者にきちんと伝わり、なおかつ自分の言葉で説明できる書類にすることが大切です。そのためには何を意識すればいいのでしょうか。
「ただの事務職だから強みがない」は大きな勘違い
たとえば、「自分は営業事務だから、転職先なんてない」「事務職だから、アピールできるような実績がない」 という悩みがあったとします。
でも、営業事務の仕事を細かく分解してみると、単なるデータ入力だけではありません。社内外との調整をしたり、関係者と交渉したり、仕事がスムーズに進むように段取りを組んだりと、さまざまなことをやっているはずです。
特にAIが台頭するこれからの時代において、こうした調整業務や強いコミュニケーション能力を持っていることは、企業にとって非常に重要な価値になるかと思います。
それなのに、職務経歴書では「事務作業を担当」「営業をサポート」とだけ書いてしまうと、実際にやってきたことが相手に伝わりません。大切なのは、「事務職だからアピールできることがない」と考えるのではなく、自分が実際にやってきた仕事を分解して、それを採用担当者に伝わる言葉に変えていくことです。
では、自分では「当たり前」と思っている仕事の中から、どうやってアピールできる経験を見つけ、職務経歴書に落とし込めばいいのでしょうか。